感想:劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス

2015-02-01 01:16:43 | 劇場アニメ




劇場版サイコパスを観てきました!!

といっても上映開始直後に観たのに
感想書くのが遅すぎたので、ネタバレありでいきます。



TV版2期から登場のキャラを交えて
いきなりドンパチの派手なアクションを盛り込むのが
いかにも映画っぽくて素敵。

まずは掴みで派手な演出を、ってことなんだろうけど
寝不足で出掛けたので銃撃砲撃の音でうまいこと目が覚めたw


東南アジアへシビュラを輸出する、という
ワールドワイドなメインシナリオに思わず眩暈。

2期で徹底して登場させなかった狡噛を
異国の地で絶妙なタイミングで再登場させたおかげで
思わず「待ってたぜ!!!」と唸ってしまった。

そして、やはりそれがものすごく格好良い。
どんな時点でも冷静な判断。
どんな相手にも負けない安心感。プチゴルゴ的な。

TV版で話題になったシラットの格闘を
さらに密度を高めたシーンも見応えがあった!!

もちろん朱ちゃんもカッコいいし可愛いし賢い。
食事シーンやシャワーシーンのサービスも嬉しいけれど
やはりメイン部分での活躍こそが最大の魅力。
花澤も本当にいい演技するようになったな!!



「従う理由」「戦う理由」など
登場人物ひとりひとりの行動理念を
場面ごとにしっかりわかりやすく描写して、
なおかつそれによって他の人物の心理と行動にも影響を与える。
この作劇法こそが虚淵の技。

その「心理の変化」を犯罪係数という形で見せることが
サイコパスという作品自体のアイディアの根幹なのかも。

2期も面白かったけれど、この劇場版を観て
ああ、これこそがサイコパスだ!!
と思わせてくれた。


そしてクライマックスで「歴史は重要だよ!」という
潜伏していたテーマを引っ張り出してきたのは痺れた。
昨今のメチャクチャな世界観のラノベが溢れていることに対して
クリエイターに警鐘を鳴らしているようにも見えた。


最後はシビュラ自身が社会の仕組みという認識を持ち
それにともなって進化する、という内容。

安っぽい映画ならシビュラを破壊して終わり。
人間は自分たちの力で前向きに生きるべき。
という安易な展開になるのだろうけれど
設定した作品のテーマに沿って解決し、
さらにその奥にも踏み込んで物語に深みを持たせ
それでいて観た人にも何が正しいかを考えさせる。

本当に毎回溜息が出るほど考え込まれた脚本を作るな。


映画的なたっぷりのケレン味と二転三転するシナリオで
終わったあと非常に気持ちよく席を立てた。


もったいないのがR15+というレーティング。
原因がエリミネイトのときに飛び散る
内臓のリアルさによるものなんだよね。
作品の面白さにもテーマ性にも関わる部分ではないので
そんなもののためにR15+指定を受けたのが残念。



結論としてはまぁなんというか、
1期の正統な続編はこちらの劇場版だよね、どうしても。
もし続編を作るとすればうまいこと統合しなければいけないけれど
やっぱり狡噛さんがカッコよすぎるので
是非続投をお願いします!!!
コメント
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