本来は年末年始で終わらせるべきゲームを3ヶ月も遅れてしまうとは、
感想ブロガーとしてもう駄目かもしれん…。
とはいえ、ずっと待ってた三部作の完結編。
前作から7年待ったぞ!! 7年!! 富樫かよ!!
偏執(パラノイア)に支配された人々のサイコサスペンス。
昭和中期の東京を舞台にした連続殺人。
そしてそれに付随する様々な謎。
7年も待たされたせいで作中の人間関係をすっかり忘れてしまってた。
中盤以降で次々出てくる前作の重要人物たちに対して「誰だよこいつ」とツッコミ。
三部作の一作目である『殻の少女』では
殺害描写のリアルさと死体画像のグロさが今でも語り草なものの、
それに比べれば耐えられないこともない程度のグロ。
しかしBADルートでは殺しちゃいけないキャラを平然と殺しにくるので
精神的ダメージがでかい。その潔さ、良し。
若干ネタバレになるが、
そのへんを歩いてる女性を通り魔的に殺害して
全裸にしてオブジェ化とか、なんか興奮してしまうな!
このゲームをプレイしてると死体性愛に目覚めそうでやべぇ…。
一作目『殻の少女』のヒロインである冬子への偏執(パラノイア)を抱く主人公。
実際、ヒロインとしての冬子が魅力的すぎて
続編でもそれを超えるキャラを生み出せていないし、
冬子が死亡している事実が作中の人物たちだけではなく
プレイヤーすら受け入れられないレベル。
制作側もそれを十分に理解したうえで
なんとかしようと苦心してシナリオを作ってるのがうかがえて
色々と同情してしまう。
ていうかこの主人公、過去作だとJKから熟女まで、
出逢った女とことごとくハメまくる異常性欲だったのに
EDにでもなったのかってくらいエロいシーンが少ない。
まあ「エロゲーだから」という理由でノルマ的に挿入されるエロは
個人的に好きではないので、これはこれであり。
シナリオ優先で楽しませる選択をしたってことだね。
でもこの耽美で美しい絵柄でやるエロはとても股間に響くので
是非いつかまた、別ながっつりエロい作品を作って欲しいところ!!
中心となる事件が解決しないままに作中でさくっと6年経過させる強引さ。
嫌いじゃない。
でもそれでルート分岐を埋めるために2周3周が必須になってくると
時間軸&並列のシナリオがごっちゃになってしまい
老化が始まってる俺の脳内メモリでストーリーを把握するのが苦しいw
2周目のプレイ中、1周目で死んだキャラに
「あれ、いつの間に生き返ったんだろ」と思ってしまった…。
シナリオに色々と粗はあるものの、
最大の武器であるグラフィック、美しい曲の数々、大人の恋愛模様。
そして全員が抱える闇の心理描写。
どれも高いクオリティでまとめ上げられていて実に素晴らしかった。
完結作としてのカタルシス。
雰囲気ゲーとしては100点満点を出してもいいくらいの出来。
7年待った甲斐があった!!
■■■現在の進行状況■■■
TRUEエンドクリア