感想:舛添要一 朝までファミコン

2023-02-19 08:00:01 | ゲーム(レトロ)



何をトチ狂ったのか、舛添要一をメインに据えたゲーム。



舛添要一といえば。

「国際政治学者」の肩書を持ち討論番組でブイブイ言わせ
ビートたけしにイジられ続けたタレント的胆力をもとに国会議員に就任。
さらには自身の介護の経験を活かし厚生労働大臣を3期務めた。

党内批判によって議員を辞するもその後は都知事として返り咲き
その手腕によって数々の大きな変革を東京へもたらし始めた。


ところが。

公費で1泊19万8000円のホテルに泊まったり
クレヨンしんちゃんの単行本を買ったりして
その絶妙なセコさが都民の怒りに触れて袋叩きにあい辞職。



個人的にはしっかり仕事をしているのであれば
多少は公費の使い込みも大目に見てやれよ、と思うんだけどな。
自分が都民じゃないから言えるんだけど。







さて。
そんな舛添の名を冠したこのゲーム。一体どんな内容なのか。







主人公の藤沢は商社の若き課長職。
倒れた部長の代理として進行中のプロジェクト達成を目指す。

取引先の接待。
土地の買収における地元民の反感の抑止。
企業スパイのあぶり出し。
果ては社内インサイダーの摘発。

企業間のバトルにとどまらず、社内の派閥闘争まで苦慮せねばならない
中間管理職の奮闘が描かれる。







しかしシナリオが全体的に薄っぺらい。
きちんと練りこめば半沢直樹になれる内容なのに
あっさり解決しすぎて障害が障害として機能しない。

そしてストーリーの何が問題かって、
困ったときに舛添に泣きついて大抵なんとかしてもらえるところ。
このハゲそこまで有能じゃないだろ。



クリアまでの時間は4時間とちょっと。
「朝までファミコン」というタイトルなのに朝まで遊べるボリュームがない。
かといって内容は「朝まで生テレビ」のパロディというわけでもないし、
何がやりたかったんだよこれ。






各章の終わりにはビジネスクイズが出題される。
今から30年以上前の作品にもかかわらず現代でも通用するような問題が多い。
社会人としては答えられないと恥ずかしい!!






しかし中にはこんなふざけた問題も。知るかよハゲ。








さて。
昔新品でこのソフトを買ったので、付属品がすべてついている。
そして説明書と別に入っているこの冊子。


書き下ろし 舛添BOOK








接待についての項目。


クラブにいる自分が、ビジネスがらみか、自分自身の楽し
みのためかの区別ができない男はダメである。その費用を
誰が出しているのかを考えるべきだ。自前のカネも出せない
男に自由はないのだ。



ごもっとも。
舛添が言うと実に説得力があるな!!!



まあこのあたりは色んなサイトでさんざん突っ込まれてるので
今更掘っても仕方がないのだけれど。









当ブログ的に見逃せないのがこの部分。


まだまだ、飲ませ、食わせ、抱かせが効力を発
揮する日本のビジネス界。外人有力バイヤーを接待中、突如
”※ダーキッシュバス”の要求を受けた某商社に勤めるK
君が、予算オーバーを承知で自腹を切って接待したところ、
大満足した先方が取引額を3倍にしてくれたという話もあ
る。事との善し悪しはともかく、接待が無類の威力を発揮する
ことは間違いない。
※風俗店を表す





「※風俗店を表す」という注釈があるとはいえ、
「ダーキッシュバス」ってなんだろう、としばらく考えてしまったが。




Turkish → トルコ
bath → 風呂








みなさーん!!
この人トルコ風呂で接待してますよーーー!!




ごめん、前言撤回するけどやっぱこいつに金持たせちゃダメだわ。

「そこに金があるから使う」というバブル時代の金銭感覚から
まったく脱却できていない人間に都政を任せられんわな。
奇しくも発売から30年を経て舛添要一なる人間の人となりを
あぶり出してしまっている皮肉っぷり。

のちの都知事がこんな黒歴史を残しているんだから
あなどれねえなファミコン。










のちの都知事の成れの果て。







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