感想:劇場版 からかい上手の高木さん

2022-06-11 11:43:10 | 劇場アニメ



観てきました!!

アニメ3期は西片が童貞捨てたのかってくらい男らしかったので
基本に立ち返ってからかいメインのイチャイチャだろうな、と思ったら。



中3の夏休みを舞台にして、さらに二人の恋愛を発展させていく完全オリジナル。

大人っぽくなった二人のキャラデザを強く印象付けながらも
OPでグリコじゃんけんをやりながら帰る、今までどおりの安心感。

小豆島の美しい風景もがっつり前面に強調して描写。
実際に聖地巡礼に行ったときの空気感を今一度味わえたのも嬉しい!!
本当に素晴らしい場所なので、まだ行ったことのない人は是非!!




序盤はあざといほどに高木さんの可愛さを主張。
貧乳なのにスクール水着姿が色っぽい!!
言うてもこの作品のキャラは全員貧乳だけどな。一人くらい比較対象が欲しいわw


西方高木ペアがおっさんへのアピールなら、
浜口北条ペアが現役若者世代への恋愛賛歌ではなかろうか、とTV版を観ていて思った。
原作者がどう思ってるかは知らんけど。

しかし今回の劇場版では北条さんは夏休みのあいだカナダへスクーリングへ向かいほぼ出番なし。
つまりメイン二人にしっかりスポットを当てることを序盤で観客へ意識づけている!!

いつもはひたすらアホをやっている三人娘も、中学卒業という変化に意識を向けて
「来年はどうなっているんだろう」という中3の不安感を作中で代弁する役割を担っている。



神社で拾った子猫の面倒を見ながら里親を探す、というメインのストーリーも
もはや夫婦じゃねーか! という距離感を決定づけていて
二人の最後の夏休みの思い出としていかにもこの作品らしい。






そして原作では絶対にやらないであろう描写がいくつも。
原作至上主義のファンであれば、この劇場版は『高木さん』として映らないかもしれない。

しかし、アニメ1期で種をまいて2期で明確に舵を切った、
我々おっさん世代のノスタルジーへ訴えかける作品テーマ。
おかげで原作と同じエピソードであっても、味わいが違って見える工夫として生きた。

すなわちアニメはアニメでずっと独自の『高木さん』を築き上げてきたので
原作との差異を自然に受け入れられる土壌ができており、
この劇場版こそがまさにアニメ『高木さん』の集大成だったと個人的には思う。




エンドロールでTV版のダイジェストが流れて、
ファンの誰もがもう一度観たいと思っていた場面をつなぎあわせてくれていて最高。
1話完結のラブコメだからこその、本当に小さなエピソードの積み重ね。
このリアリティが「二人きりラブコメ」として革命を起こした所以だな。


そして高木さんの歌う『明日への扉』が本当に反則で、そりゃ泣くわ。
ていうか、ED曲を週ごとに替えていくらしいな。鬼だw
曲によってはもう一度くらい観に行ってもいいかもしれんなぁ……。



上映が終わったあと客席を見たら、やはり自分のようなおっさんがワラワラいた。
通常のアニメ映画とはおっさん比率が全然違う、失われた青春を補充してくれる作品。
めちゃくちゃ満たされた!!!


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