昨日5月23日はブルゴーニュワイン委員会の主催で 「ブルゴーニュの《クリマ/Climats》と《リュー・ディ/lieux dits》」というテーマのセミナーと、ブルゴーニュワインの試飲会があり大阪に行ってきました。 セミナーの講師は「醸造学者、テイスティングのエキスパート」ジャン・ピエール・ルナール氏でした。 ブルゴーニュならではの「クリマ」という言葉に関して、現在では世界的に認知度が高まっている「テロワール」と同じように理解度を広めたいというのが、セミナーの意図だったと思います。 ブルゴーニュに行かれると、ジャン・ピエール氏のテイスティングセミナーを受けることができるそうですよ。 セミナーで試飲したワインは全8種類でした。 クリマ(畑がどこにあるのか)と生産者の違いが実感できる飲み比べでした。 《白》 (1)ヴィレ・クレッセ、テロワール・ド・カンテーヌ2010 ドメーヌ・ジャン・ピエール・ミシェル (2)モンタニィ・プリミエ・クリュ、ル・クロ・ショードロン2009 メゾン・ミッシェル・ピカール (3)シャブリ・プリミエ・クリュ、レ・フルノー2009 ドメーヌ・アラン&シリル・ゴーテロン (4)シャブリ・プリミエ・クリュ、ボーロワ2009 ドメーヌ・アムラン 4種類とも村名ワインなので、最初が村の名前(ヴィレ・クレッセ、モンタニィ、シャブリ)で 続くのが畑名となります。 (2)~(4)はプリミエ・クリュ(1級畑)です。 下が造り手の名前です。 同じ銘柄でも造り手によって大きく違うのもブルゴーニュの特徴です。 《赤》 (1)ラドワ・プリミエ・クリュ、ラ・コルヴェ2009 ドメーヌ・クロード・シュバァリエ&フィス (2)ラドワ・プリミエ・クリュ、ル・クルー・ドルジュ2009 ドメーヌ・クロード・シュバァリエ&フィス (3)マジ・シャンベルタン 2009 ドメーヌ・アルマン・ジョフロワ (4)マゾワイエール・シャンベルタン2009 ドメーヌ・トプノ・メルム (1)と(2)は白ワインと同じく村名ワインで、プリミエ・クリュ(1級畑)です。 同じ造り手です、畑は道を隔てて隣接しています。 (3)と(4)は特級畑名のアペラシオンですので、村名ワインより格が上となります。 ちょっとわかりにくいかと思いますが、畑の場所が特定されていくにしたがって格が上になること、畑の場所によってすでに格が決められていることがブルゴーニュワインの特徴です。 それを表すのに、もっとも適した言葉が「クリマ」と思うと理解しやすいのではないでしょうか。 ジャン・ピエール氏のセミナーを聴いて、ちょっと反省したことがあります。 ワインをテイスティングしてその香りや味を表現するとき、ワイン用語を使うことが多々あります。 身近に存在するものの表現であればいいのですが、実際にかいたこともない「火打ち石のかおり」やら「猫のおしっこの香り」などという言葉を使わないほうがいいということです。 たしかにイメージでそう感じるだけで、本当にその香りがわかっていないことが多いからです。 また、プロの表現やリストの記述を見てその香りを捜すのではなく、自分の感性を大切に自分の言葉で表現するのがいいと言われ、その通りだと納得しました。 試飲会のほうは、35の生産者がおすすめワインを持参し、350種類のワインが試飲できましたが、残念ながら私はそのほんの一部を試飲してきました。 とても有意義な会を開催していただき、フランス食品振興会およびブルゴーニュワイン委員会に感謝いたします。 |
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大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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