民主党の代表が小沢一郎氏に決まりました。挙党一致体制の構築と、国民にわかりやすい選挙の実施を両立させることは、決して易しいことではありません。しかし、民主党の再生と、政権交代可能な2大政党制の構築への並々ならぬ危機感が今回の結果を生んだものと思います。
美しい桜の季節、民主党も再出発です。
新しい生命が芽吹く季節。その中でも桜ほど、春の喜びを感じさせてくれる花はありません。きっと皆さんにも、桜と共に心に刻まれた多くの記憶があることでしょう。
桜は私にとっても特別な花です。とりわけ13年前からは・・・。
カンボジアで国連ボランティアとして私と共に活動した中田厚仁さんが射殺された日がちょうど桜の季節だったのです。ちょうど13年前の今日、1993年4月8日のことでした。酷暑のカンボジアに桜はありませんでしたが、知らせを聞いた中田さんの家族は桜の一枝を持ってプノンペンにやって来ました。厚仁さんが生まれた時に庭に植えた桜の一枝だったそうです。
1995年10月1日。私自身もカンボジアで武装集団に襲撃されたことがあります。カンボジアでの選挙の実施に関わった一人として、3年後のカンボジアがどうなっているか、「新生カンボジア・3年目の現実」というNHKのドキュメンタリー番組をリポーター&インタビュアーとして取材した直後のことでした。
命の終焉を覚悟した恐怖。一瞬の後に実感した生きる喜び。それは自分にとって運命的な瞬間でした。自分の命が大切であると同時に、他人の命も同様に尊いのです。それが理不尽な戦争で奪われることがあるとすれば、何と悲しいことでしょう。身近な人が命を奪われ、自分自身も命の危機に瀕した経験は、自分の使命を明確にしてくれました。若い世代の目で戦争の悲惨さを伝え、紛争解決、平和構築に寄与すること-今の私の活動の原点は、全てそこにあります。政治活動に関わるようになっても、現場での活動の重要性をますます痛感しています。
「僕の夢は世界を平和にすることなんです」ルームメートだった中田さんは、幼い頃ポーランドで見たアウシュビッツの記憶と共に、彼を駆り立てた思いを話してくれました。彼は命を失った代わりに平和構築活動や国際ボランティア活動に光を当て、間違いなく日本人の価値観にも変化をもたらしました。彼が渡してくれたバトンをしっかり繋ぐ責任。より多くの人々と共に果たしていきたいと思っています。
私自身も政治活動、そして様々な国際協力活動を通して、その使命を果たしていく覚悟を新たにしています。
さかぐち直人政治活動ホームページ
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