阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

後藤祐一氏、猛追も及ばず

2006年10月23日 20時09分56秒 | 政治
 昨日は衆議院補欠選挙の開票日でした。後藤祐一氏は猛追も及ばず敗れ、神奈川16区における民主党の議席奪取は次回に持ち越されました。

 今回の選挙戦、後藤祐一候補の随行役だった私は、一番近くで、誰よりも長い時間を一緒に過ごしました。一分一秒を惜しみ、目的を果たすために全身全霊で打ち込む後藤祐一氏の執念とエネルギーは凄まじいものでした。毎日、15~16時間、多い日は18時間も一緒に活動しましたが、全ての時間、気迫をみなぎらせ、頭も体も完全燃焼して動く後藤氏の志の強さには、心底心を動かされました。

 この1ヵ月半の私の役割は、限られた彼の時間を最大限有効に生かすための準備と、彼が行くほとんど全ての場所での「仕切り」。そして一緒に走り、一緒に声を枯らすことでした。キャリア官僚としての約束された身分を投げ打ち、自民党&官僚組織が行っている桁外れの無駄遣いを是正することを誓い、あえて民主党から立候補した後藤祐一氏。本当に背水の陣で世襲候補の厚い壁に挑んでいる彼を一番近くでサポートすることは、本当に責任が大きくエネルギーを要する、しかし心躍る役割でした。

 朝、駅立ちをした後は、一日中自転車に乗って、マイクで政策を訴えながら走り、適当な場所があればスポット演説。一番多い日は、125回も演説をしました。候補者が話している間、私は「自転車隊」のボランティアと一緒に全力で走って人を探し、ビラを渡して支援をお願いした後は、再び全力で走って直ちに自転車に飛び乗り、時にはペダルを漕ぎながら次の予定の打ち合わせ。連日、30キロ以上を駆け抜けました。夜はいくつもの会合を掛け持ちして支持を訴え、終盤は終電まで駅立ちして肉声で握手作戦。毎日毎日この繰り返しでしたが、私自身の選挙活動スタイルとも共通していたこと、また反応の良さもあって、手応えは上々でした。

 民主党本部もかつてないほど総力を挙げてサポートをしました。毎日のように現地入りした菅直人代表代行は延べ120回も街頭で演説をし、鳩山由紀夫幹事長や岡田克也元代表も自ら自転車に乗り、何時間も一緒にまわりました。また、多くの国会議員が駅頭で、マイクは持たず地声を張り上げて支持を訴え、またローラー作戦で地域を一軒一軒まわりました。代々続いた世襲候補を破り、政権交代への地殻変動をここからおこすぞ! そんなみんなの思いがひとつになって、大逆転の期待が膨らんでいただけに、それが議席奪取につながらなかったことは本当に残念でした。

 対立候補や多くの現職国会議員と比較しても、圧倒的な能力を持った後藤祐一氏が国会で力を発揮するチャンスが得られなかったこと、それは日本の未来にとっても損失と思われてなりません。

 しかし、こんなことで挫ける後藤祐一ではありません。苦しい人のためにこそ政治はある! そんな彼の信念は、さらに現場を歩き、格差社会に苦しむ人々の声を聞くことでいっそう本物になるのでしょう。ガンバレ後藤祐一! いや、これからも共に頑張ろう!!