阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

ようやく沈黙を破った小泉元首相

2008年02月23日 21時38分51秒 | 政治
 昨日、小泉元首相が道路特定財源の一般財源化を目指す野党案を評価し、福田首相に修正協議を呼びかけました。

 このブログでも「小泉改革」の中心であったこの議論について元首相から何のコメントもないことを指摘していました。「抵抗勢力」の象徴である道路族議員の声が自民党の政策と一元化していることに意義を唱えるのは元首相として当然のこと。その表明の遅さには呆れてしまいます。

 一方小泉首相(当時)と共に「改革」を標榜して2005年の総選挙を闘い、議席を獲得した自民党議員の方々が、この問題に対して一様に「ガソリン税暫定税率継続」「道路特定財源維持」で足並みを揃えているのも不思議でなりません。道路特定財源の一般財源化を阻止し、暫定税率を維持して道路建設に特定しようとするのは国民への重大な背信行為だと思います。

 暫定税率の使い道である道路整備中期計画も、小泉首相(当時)が「計画中の道路の一時凍結」と表明していたはず。ところが、結局高速道路は全て建設することになり、20年以上の14000キロの高規格道路網計画が復活しています。郵政民営化どころではない抜本的な税制改革への突破口になるのが道路特定財源の一般財源化。このテーマに関して、もっと活発・前向きな議論が自民党側からも湧き上がることがむしろ自然だと思います。もっとも、小泉元首相の発言は自民党「改革派」の声にも影響を及ぼすのではと思いますが・・・。

 今週は、紀美野町や橋本市を中心に徹底的に企業・個人宅への訪問活動を行いました。和歌山県では知事が先頭に立ち「抵抗勢力」としての運動をしていますが、皆さんの声を聞く限り逆効果だと思います。道路特定財源がとてつもない無駄遣いされていることは広く県民の皆さんにも浸透してきていること、日々実感しています。

 本当の改革を実現するためにも政権交代を実現し、税制の抜本改革を行うべき!と改めて感じています。


 写真:今日の事務所の様子。設置を待つポスターの掲示板でいっぱいです。今日は強風が吹き荒れたので、街頭の掲示板がしっかりと立っているか、心配でなりません。