阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

ピンチをチャンスに-ねじれ国会を機に民主主義の成熟を図ろう

2010年07月14日 12時02分23秒 | 政治
 臨時国会からは、ねじれ国会で再出発することになります。比例区では民主党が第一党ですが、地方の一人区では8勝21敗と大敗してしまいました。このことは、苦境にある地方に対し民主党政権に交代した恩恵が十分に伝わっていないとの民意の声であると認識すべきです。

 政権与党になったからといって様々な業界が自動的に民主党支援になるわけではありません。要望を聞き、政策実現に努力をする。あるいは、民主党としての考え方、姿勢を説明することで一歩一歩信頼関係を構築していくことが必要でしょう。一方で、政権与党でなければ政策は実現できませんから、信頼関係の構築はお互いが持つべき意識だと思います。

 さてねじれ国会ですが、私は必ずしも悪いことだとは思っていません。衆議院では圧倒的な議席を持ち、参議院選挙では敗北。一方で、比例区では第一党の票を頂きました。民主党の理念や方向性が否定されたわけではないけれど、国会運営の強引さや説明不足、政権運営の未熟さなど反省し、正しなさいということでしょう。一方で、自公政権時代の強引な国会運営を批判していたのも私たち民主党です。今回は衆議院の3分の2を使えない真性のねじれですから、参議院で否決されたものが衆議院に戻っても、そのままでは法案を通すことができません。

 野党に対してもしっかり説明し、野党の政策にも謙虚に耳を傾け協議をする。その上で政権政党の責任で判断をする。そのプロセスをしっかり国民にも見せるという当たり前のことをしっかりやっていく土壌ができたと思うべきです。野党も反対のための反対では国民に見放されます。その中で、双方向の信頼関係を構築できた党とは、連立を組んでも良いのではないでしょうか。

 ピンチをチャンスに変えるチャンスだと思います。その上で私たち新人議員は、徹底的に現場の声を聞く役割を果たすべきだと思います。私たち民主党はそもそも利権とのしがらみのない政党です。受益者の立場、弱い立場の方々の意見を政策のベースにして大局的に判断する。そんな政治に進化させるためのステップにしなければと思います。

 ねじれ国会は民主主義を成熟させるチャンスなのです。


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