阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

「民主スクールわかやま」塾頭としての最後の授業

2011年05月29日 01時05分48秒 | 政治

 今日は和歌山で、様々な会合への出席や勉強会、また支援者訪問に動き回りました。

 午前中は「民主スクールわかやま」の今年度最後の授業を実施しました。私が塾頭を務めた今年度は「地域の良さを活かした和歌山の活性化」にテーマを絞りました。10人前後の少人数で講師の先生を中心に議論を続けるスタイルで行いましたが、以前から、この機会に是非招きたいと思っていた方々に来てもらうことができ、様々な角度での問題提起を頂きました。また受講生の方々にも積極的に議論に参加してくださいました。議員として、また各地のリーダーとして地域の活性化に取り組んでくださっている参加者の方々にとっては、良い勉強の機会になったのではと思います。

 今日の講師は高野町の副町長を務めた高橋寛治氏。もともとは飯田市の経済産業部長でしたが、長野オリンピックやリゾート開発で沸いた長野市や松本市周辺と違い「開発に取り残された」飯田市だからこそ残った農村の魅力を活かして活性化に大きな貢献をされた方です。私も高野山で数時間にわたって議論したことがありますが、その斬新な発想と見識に魅了され、今回来て頂くことになりました。

 非常にユニークな視点を沢山提示頂きました。飯田市役所で企業誘致などを担当していた頃、長野県の企業誘致の63%を飯田市が獲得したそうですが、常に利益の最大化を求めて移動する可能性のある「大企業に来て頂く」のではなく、大半は地元企業の「内発的発展」と規模拡大に貢献してもらための誘致だったそうです。飯田市で推進した農村の「体験教育旅行」も、「飯田全体を会場」にして「体験館は作らない」ことを決め、400軒の受け入れ農家でも、何よりも農業が持つ価値を教えることを主眼としました。また、環境事業を同時に推進し、太陽光パネルの設置は無料で行うそうです。

 高野町においても「日本唯一のコンパクトシティー」の意義を踏まえて「原風景と規範の再生」に価値を置き、宗教性の高い町にすること、住んでいる町に誇りを持てること、また「来るべき人に来てもらう」ことに重点を置きました。大衆迎合的な「観光の町」は作らない信念を感じました。

 もともとあるものの価値を高める町作りの信念は、「ないものねだりよりもあるもの探し」を唱えている私の考え方とも共通点が多かったこと、嬉しく思いました。

 それにしても今回の民主スクールの講師は「本物」だったと思います。野球を通した地域の活性化を熱く語ってくださった甲子園春夏連覇のエース・石井毅氏、儲かる農業の新しいビジネスモデルを構築した及川氏、村上市において、町屋とそこに眠っていた人形や屏風を通して参加型の地域活性化を進めるリーダー吉川真嗣氏、そして経営学の視点から独自の強みを活かしたブランド化の意義を立証したカロリーナ・グルーンシュロム氏。本当に素晴らしい講師の方々に来て頂くことができました。

 座学はこれで終了しますが、次回は「スローライフ」の里、奈良県の曽爾村で体験学習を行います。


 瀧洋一・民主党和歌山県連副幹事長のブログにも紹介されています。こちらの方がコンパクトでわかりやすいですね!


たき洋一奮戦記~私たちの未来は私たちの手で 



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