今日は民主党豪雨災害等対策本部が主催し、台風12号の被災地の首長の方々の要望に対し、国土交通省、農林水産省、総務省、内閣府などの取り組みを説明する会を白浜町で実施しました。被災地選出の議員として獅子奮迅の活躍を続ける玉置公良衆議院議員(和歌山3区)の強い要請で実現したのですが、自らが東日本大震災で被災し、家族や秘書4人を失った黄川田徹総務副大臣など、政府からも多くの民主党議員が参加しました。
*写真上:田辺市長による要望を聞いているところです。
被災地の首長の方々は、切実な地元の声を背負っています。私たちはその声を聞き、仁坂和歌山知事などと一緒に省庁を訪問し、財源措置など要望を続けてきました。民主党政権は様々な試練を通して危機対応についてはかなりの進化を遂げたと思います。今回の台風12号の災害対応に関しては知事も「完璧な対応をして頂いている。100%。何の不満もありません」と、再三、感謝の意を伝えてくださいました。
しかし、現場の切実な声は、人を経由するほどに、また、時間が経つほどに、受け取る側の切迫感は薄れます。昨日の会合は自治体の首長の方々に伝える前に私たち民主党がヒアリングしたのですが、私たちにとっては必ずしも満足のいく回答ばかりではありませんでした。例えば、紀州梅は和歌山県における最もブランド力の高い農産品ですが、今回、多くの梅農家は大きな被害を受けています。従来、和歌山県においては、あえて急傾斜に梅を栽培し、収穫時にはブルーシートを敷いて、梅が転がって収穫しやすくなるような工夫をしています。しかし現行の法律では、20%以上の傾斜地は経済的な価値が薄いと判断され、災害における補償の対象になりません。
昨日は、そんな法律の説明を受けただけで、私たちにとっては満足できない回答でした。かなり強く改善を求めた結果、実は技官が何度も現場に入り、調査をしていることがわかりました。また、山の斜面の平均ではなく、梅を植えている部分の傾斜で判断すること、また、万一それでも該当しない場合は、民主党政権になっての2年間で2兆5000億円増えた特別交付税でサポートすることなども説明されました。
これは一例ですが、被災地の心の叫びに対する心ある回答の場が作れたのではないかと思います。
*写真上:多くのマスコミも取材に訪れました。
今日はその後、労働組合の定期大会をハシゴするなど、団体まわりを中心に活動しました。