阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

維新スピリットをどう示すか-議論して多数決で決めた日銀総裁人事

2013年03月14日 21時15分15秒 | 政治

 維新、決着は多数決 日銀総裁人事案同意へ 14対10(朝日新聞)


 今日の朝刊の大きな見出しのひとつは、日銀総裁人事について、維新が多数決で決めたことでした。私は、「国家政策部会長」として、この決定プロセスに直接つながる議論の場を作り、伝える立場だったので、極めて民主的にこのプロセスが決定したことには大きな意味があったと思います。

 私が座長として行った3回の勉強会(懇談会)では議論は非常に白熱しました。ひとつのポイントは橋下代表が「まずは民間人から」と代表としての意見を言ったことをどう捉えるかということでした。この言葉は橋下代表と国会議員団との意思疎通が上手くいっていないことの根拠のように報道され、そんなプロセスを受けて、国会議員団がどのような方向性を示すのか注目されていました。しかし、議論では「民間人」という言葉に縛られて思考停止になっては、それは維新スピリットを発揮したとは言えないのではないか。出自は自体が問題なのではない。官僚的な発想ではなく、国民のために今必要な政策を打ち出し、また覚悟を示せる人かどうか。それが「民間人」という言葉の本質だ。このような方向に参加者の思いが収斂されました。議論の中ではともにリフレ派の元財務省の黒田東彦アジア開発銀行総裁候補と学習院大学教授の岩田規久男副総裁候補には同意の意見が多く、日銀出身の中曽宏日銀理事には不同意が多数を占める結果になりました。この結果を担当部会長として総務会に報告した結果、総務会での多数決も、部会での議論を反映した結果になりました。

 この議論を橋下代表にも聞いて欲しかった、一般の人にも観て欲しかった。これは議論に参加した多くの国会議員の声です。今後は、このような議論の場、そして多数決の様子をインターネット中継などで放送することも検討すべきとの声もありました。開かれた場での自由議論でみんなで決めて、結果には全員が従う。決定できる政党として維新が作ろうとしている新たな文化、また一歩前進したと思います。




日銀総裁人事に関する2度目の「国家政策部会懇談会」3月12日


議論の後、記者の方々に説明。私のコメントも掲載されました。


「国家政策部会懇談会」3月4日


日銀総裁に相応しい人はどんな人か、元日銀副総裁やエコノミストを招いての勉強会を主催