阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

民主主義の在り方を切り口にトルコへの原発輸出について質問

2014年04月04日 12時06分07秒 | 政治

 4月2日の外務委員会でトルコとUAEへの原発輸出を可能にする原子力協定を中心に質疑、そして採決を行いました。

 外務委員会にてトルコへの原発輸出や台湾におけるデモについて質問(4月2日) 

 このテーマで質疑を行うのは4回目です。トルコではエルドアン政権の強権化が進み、ツイッターやYoutubeが規制されていること、原子力の規制と推進を同じ原子力庁が担っていることなどを例に挙げ、世界最高水準の安全と言うのであれば、安全に関する情報が十分に提供される状況を求めることとセットで行わなければ輸出すべきではないと改めて反対の立場で討論を行いました。

 採決の結果は賛成多数でしたが、党内民主主義を機能させた結果、この協定に反対できることには満足しています。既得権打破を目指す以上、最大の既得権である原発を取り巻く状況に切り込んでいくための大きな一歩だと思います。

 最近の外務委員会では、「人権外交」「積極的平和主義」そして「民主主義」などの大きなテーマを掲げた上で、個々の事例に対する政府の考え方を大臣に質問するスタイルで行っています。この日の外務委員会では、いかに民主主義を機能させるかというテーマでしたので、中国とのサービス貿易協定に反対する学生が立法府を占拠し、50万人にも及ぶデモが行われた台湾での事例を挙げ、週末現地で行ったヒアリングに基づき「民主主義におけるデモの位置付け」についても質問しました。

 この点については改めて報告します。



原子力協定について反対の立場から質疑を行う



外務委員会における採決の様子。今日はこれから本会議での採決です。