阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

私にとっての維新スピリットの示し方

2015年09月03日 00時38分53秒 | 政治

 維新の党が分裂する可能性が高くなってしまったこと、まずは支援者の方々、党員として協力くださっている方々にお詫びを申し上げます。

 しかし、実は今回は第一幕で、維新の党が公約にしてきた改革勢力の結集のためのさらなる展開を目指した動きがあることをキャッチし、その一員になるべく微力を尽くしています。私自身の今後の方向性については今まさに熟考しているところですが、その前提として、国会議員として、また維新の一員として、私自身が何をテーマに活動をしてきたのか、今後も活動をしていくのか、もう一度振り返ってみたいと思います。

1. 世界において、紛争の解決、自由や人権の侵害などの問題に貢献できる日本をつくる

 『平和国家として多大な貢献をしてきた日本』と枕詞のように言われますが、私はまだ全然足りないと思っています。例えば紛争解決に本当にリーダーシップを発揮し、成功に導いた事例が本当にあるのかどうか。紛争解決に向けた仲介や、民主化支援など、日本だからこそ期待され、可能性を持ちながら、ほとんど貢献できていない分野。これは日本の安全保障にもつながるテーマですから、国会の質疑や議論の場で、また議員外交を通して様々な具体的な提案をしてきました。ところが、安倍政権が進める安保法案、つまり米国の2軍として様々な戦争に協力する可能性があるこの法案をそのまま成立させてしまうことは、日本が主体的に世界の平和に貢献できる可能性を狭めてしまうと、平和構築の現場で活動してきた私は痛感しています。日本周辺の緊張に対しては現実な対応をし、あくまで憲法の範囲内で個別的自衛権に徹した対応をするべきです。このために自分ができることを続けていきます。

2. 改革勢力を結集し、自民党に対峙し政権交代を目指せる政治をつくる

 私は政権与党としての民主党の一員として国会議員の仕事をスタートしたのですが、政府に入っている先輩議員を見ていると、エネルギーの9割は、目の前の難題を何とかこなすことに費やしていたように思います。野党だからこそ現実を踏まえつつ改革の理想を掲げ、既得権益にまみれた与党からすれば我々が言いにくいことをよく提案してくれた!と内心思ってくれるような存在であるべきなのです。自民党の補完勢力になってしまっては維新の使命を果たすことはできません。一方で、民主党とそのまま合流するのでは維新という政党のこれまでの努力を否定することになるでしょう。この点を踏まえ、ベストの方向につなげるように、前議員として可能な限りの働きかけをしていきます。

3. 身を切る改革の実行と、統治機構改革の断行
 
 少子高齢化の進行と人口減少、また1000兆円を超える日本の現実を直視すれば、税金の無駄遣いを生み出す今の統治機構の抜本的な改革は不可欠です。和歌山のような地方ではなおさらです。その第一歩が大阪都構想の実現。これは維新としてのまさに原点です。どのような枠組みで活動することになったとしても、大阪都構想、そして統治機構改革は全力で後押ししていきます。その前提として、身を切る改革は不可欠。橋下徹大阪市長の改革は、まず徹底して市長(知事)としての報酬や特権を削ったからこそ信頼を得たのです。

4. 原発の是非を問う国民投票の実施と、エネルギー改革の実行

 私が維新の党(当時の日本維新の会)に参加を決めた最大の理由は、原発の是非を問う国民投票を実施できる機運を盛り上げ、国民の皆さんが本当に望む抜本的なエネルギー改革を力強く行う可能性に賭けたからでした。予算委員会でこの質問をしたところ、安倍総理は国民の代表としての国会議員の責任放棄であるという旨の答弁。これは断じて認められません。原発に頼らないエネルギー改革を実施できるよう、今後も取り組んでいきます。これは和歌山のような地方を活性化するためにも不可欠です。


 このような考えに立ち、今は『分裂』に見えても、いずれは大改革の序章であったと皆さんに思って頂けるように自分なりの闘いを挑んでいきます。