阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

総選挙の総括が必要-国民の声、落選候補者の声を受け止める党であれ

2017年10月29日 21時13分07秒 | 政治

 衆議院選挙の投票日からちょうど1週間。激しい風雨は投票日のようです。

 この一週間は、連日挨拶まわりを行っています。結果を出せなかったことのお詫びと温かい支援の感謝を伝えるとともに、引き続き岐阜3区で活動し、次の衆議院選挙を目指す決意を伝えています。可能な限り皆さんの声を聞いていますが、応援してくださった方々の複雑な思い、様々な声も改めて胸に刻んでいます。

 特に聞かれるのは、希望の党の今後、そして私がこれからどのようなスタンスで活動するのかということです。

 地方組織は民進党のまま存続する一方で、国政(衆議院)は希望の党と立憲民主党、さらに無所属の方々に分かれることになりました。今回の総選挙における私たちの大義は安倍政権に代わる選択肢になること。確かな野党を目指すことではなく、もちろん、自民党の補完勢力になることでは決してありません。

 であれば、原点に戻って野党間の協力の在り方を示すべきです。永田町の論理での数合わせや、早急な再編は求めません。しかし、巨大与党に対抗するには協力すべきところは協力し、政権交代の可能性を追及する姿勢を見せるべきだと思います。

 また、180人を超える落選者にどのように向き合うのか、今後の政治活動費用を含め方向性を示して頂きたいと思います。

 私の政治活動は、国連やNGOでの活動で身近に接した紛争地域や貧困地域の弱者への共感と、社会的不公正や不正義を正したいとの思いからスタートしました。この点は変わりようがないので、どの党に所属していてもきわめてリベラルなスタンスだと思います。希望の党の考え方とは違うのでは?とよく聞かれますが、様々な不条理は呑み込み、政権交代の受け皿になるため、全員が一致結束して行動することを前提に希望の党に移ることを受け入れました。政策協定書の中身も最初にマスコミに流れたものとは違い、許容できるものと判断しました。結果を見れば判断が甘かったことになりますが、政権交代に向けた前原代表の乾坤一擲の決断を私は支持しました。

 従って、希望の党の一員として選挙を総括すること、今後の党の在り方、野党再編の方向性をしっかり見極めることが出発点と考えています。

 残念ながら大失速の原因になった国民の不信感、私たち候補者が疑念を抱くことになった党のマネージメントの在り方には、明確な回答、または今後の方向性を示してもらう必要があります。政策決定過程や候補者の選定、比例名簿の決められ方などが本当に『しがらみゼロ』の考え方を反映したものだったのか? 選挙期間中ずっと待ち望んだ首班指名を年齢と当選回数で決めることになったのはなぜか? また、失速を止めるための危機管理、また、供託金などお金の管理はどうなっているのか?ブラックボックスの中身を確かめずに前向きになっても、また同じことを繰り返すことになると思います。これらの点については、当選者だけでなく落選候補者の声も反映させて、明確にするよう求めていきたいと思います。

 選挙結果は全て自己責任。誰かに責任を転嫁する気はさらさらありません。しかし、今後も強大な安倍政権に対峙する希望の党として、野党として、同じ間違いを繰り返さないように、しっかり分析・検証することは絶対に必要だと思います。


民進党岐阜県連での拡大常任幹事会で挨拶する今井雅人衆議院議員。私からも希望の党の在り方、野党協力の方向性について、皆さんの声を元に提言をしていくことをこの場で申し上げました。