阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

大谷翔平選手の満票でのMVPと国民栄誉賞の辞退について

2021年11月23日 13時08分28秒 | スポーツ

アメリカ大リーグで活躍する大谷翔平選手がアメリカンリーグのMVP(最優秀選手)を満票で獲得したニュース、さらに国民栄誉賞の打診を辞退したニュース、どちらも嬉しく、爽快な思いで聞きました。満票での受賞は史上19人目とのことです。

大谷翔平選手が好きで好きで仕方ない私は、活動の合間に成績をチェックしたり、家に帰ってからはホームランの動画などを観ては頑張らなきゃ!と自分を鼓舞していました。いつも心を明るく照らしてくれた存在でしたが、国境を越えて、野球ファンの垣根を超えて同じ思いの方が本当に多いことも嬉しく思います。

二刀流という未知の世界への挑戦。いつも楽しそうで、ひたむきな努力を厭わない姿勢が最高の賞につながったのだと思います。

メジャーリーグでもNo.1とも思えるホームランの圧倒的な飛距離、また、対戦相手を力で圧倒する投球も、これまでの日本人選手の領域を遥かに超えたものだと思います。さらに一塁へ走る平均到達タイムも一番だそうです。足の速さとともにいつも全力でプレーする姿勢を現わしていると思います。

また、少年のような笑顔や、紳士的な態度、前向きなコメントなど、逆境でもネガティブな感情を露わにすることがない姿勢にも共感します。

私も一度、大谷選手に似ていると言われ、路上を走る姿かな?と大喜びしたことがあります。その人が言うはゆっくりした話し方が似ているとのこと。少し期待とは違いましたが、大谷選手は誠実さが伝わるとても好感度の高い話し方ですので、それも嬉しかったです。

大谷選手は審判からもっとも厳しい判定を受け続けた選手として、打者としてあり得ないほど外れた球がストライクと判定されたり、ピッチャーとしてはなぜこれがボールなのかと理解に苦しむ判定が多すぎることをまとめた動画を観たことがあります。

また、先発して勝敗がつかなかった試合が12試合あり、そのうち、自責点が2点以下でありながら勝ち星がつかなかった試合が10試合もあったそうです。普通でしたらその大半は勝っていたはずですから、15勝を超えていても不思議ではありません。打線の援護がないこと、リリーフ陣がいとも簡単に勝ち星を消してしまうこと、また、終盤はまともに勝負してもらえず、ホームラン王を逃してしまったことなど、ファンから見ても理不尽と思えることが沢山ありましたが、決して他人のせいにはせず、自分の力に変えてしまう姿勢も、とても勇気をもらいました。

私は、2018年の9月、アメリカの中間選挙についてリサーチに行ったのですが、時間を見つけてアストロズとエンゼルスの試合を観に行ったことがあります。驚いたのは試合前のバッティング練習でした。トラウト選手、アルトゥーベ選手、スプリンガー選手など両チームの強打者の中でもスイングスピードが図抜けていて、反対方向に軽く打っているように見える打球の飛距離さえも他の選手とは全く次元が違うことでした。大谷選手がバッティング練習を始めると他の選手も動きを止めて見入るほどで、選手たちには大谷選手の実力が完全に認知されていることが伝わってきました。

私は一年目から今年ぐらいの活躍はするはずと思っていたのですが、度重なる怪我もあってシーズンを通した活躍はできませんでした。本人が言うようにピークはこれからでしょう。サイヤング賞とホームラン王を同時に獲るような、さらに異次元の活躍を期待したいものです。

昨日、政府から打診を受けた国民栄誉賞を辞退したと報道されました。国民栄誉賞に明確な表彰の基準はなく、その時の政権の思惑によって決まります。また、アメリカでも大統領自由勲章の授与を検討していると複数の米メディアが伝えているそうです。素晴らしい方々が名を連ねるこれらの賞の意味を否定はしませんが、私は自分の力で勝ち取った賞の方が、遥かに価値があると思います。

イチロー選手は日本選手初のMVPを獲った2001年、シーズン最多安打記録を打ち立てた2004年、そして現役引退の2019年と3度にわたって国民栄誉賞を打診されていますが、いずれも辞退をしています、岸田首相も野球部出身ですから大活躍を称えたい気持ちはわかりますが、政治利用して欲しくないと思います。「まだ早いので、今回は辞退させていただきたい」と断った大谷選手、断り方もスマートで良かったと思います。