今日は、公共事業チェック議員の会(鳩山由紀夫会長)に同行し、那智勝浦町、太地町の大規模年金保養地「グリーンピア南紀」の視察に行ってきました。
グリーンピア南紀は年金保険料122億円を投じて建設されました。しかし経営不振により平成17年7月、那智勝浦町、太地町に2億7千万円で譲渡。さらに自民党・二階俊博衆議院議員の紹介で、香港ボアオに10年間1億6千万円で貸与され、10年後には譲渡することになっています。香港ボアオは、ここに世界的な「健康と癒しの里」をつくることになっていますが、実行計画は宙に浮いたままになっています。
私たちの年金保険料120億円(今回の視察団を企画した保坂展人衆議院議員によると、維持費や利払いを含めれば、投入された保険料は200億円を超えるであろうとのこと!)が、まさに「消えた」のです。それが私たちの和歌山で起こったのですから、現場を見て関係者の話を伺わなくては思いました。国会の議事録や新聞記事、厚生労働省が作成した資料など、入手できるあらゆる資料を読み込み、視察に向いました。
実際に現場に行って感じたこと、それは、この事業を運営した厚生労働省年金局、そして、ボアオ社を紹介などに深く関わったとされる前経済産業省大臣・二階俊博氏は、この問題について説明責任、そして政治責任を果たすべきということです。
主な疑問点
1.契約時の不可解さ
那智勝浦町とボアオとの契約書は二階俊博経済産業大臣の応接室で締結されたとのこと。しかし、那智勝浦町の産業課長・亀井氏によれば、大臣に迷惑がかからないように、二階大臣が席を外している時に締結したと言う。どうしてなのか?
2.どうしてボアオなのか?
保坂展人衆議院議員が質疑した衆議院厚生労働委員会(5月18日)によると、グリーンピア南紀の跡地開発に関しては、二十数社から問い合わせがあった。公開入札をせずに、二階氏の「パートナー」である蒋会長が率いる香港ボアオに「貸与」することになった理由は、香港ボアオのみが、町の利用計画事業計画に沿った計画を提出したため他の企業は辞退したとのこと。しかし、その計画書が本当に信頼に足るものであったのか、下記の理由で大いに疑問である。
3.ボアオはペーパーカンパニー
ボアオは57億円を投じてグリーンピア南紀を再開発するそうだが、契約が締結されて1年半が経過後も、未だ開発事業は進んでいない。そもそも計画書には資金調達計画や、人の配置などの具体性がない。もともと、平成17年12月に契約を締結する前に、香港ボアオ蒋暁松会長から撤退を希望する手紙も出されている。それを承知で契約したのか? 遅れているのではなく、転売などが目的で、最初から開発する気がないのではないか? そんな声を聞く。また、那智勝浦町がボアオから入手した設計図によると、それはどう見てもお金持ちの別荘にしか見えず、ホテル事業を行う意志は感じられない。
4.調査・取材を制限するボアオ
那智勝浦町の担当課長の案内でホテル跡に入ろうとするとボアオ側の「家宅侵入だよ」という声、続いて「何言ってるんだ!」と争うような怒号が飛び交っていた。また、数十人のマスコミ関係者は、取材できる場所が大きく制限されていた。しかし、現在は賃貸状態であるためホテルの「大家」は那智勝浦町なのだ。担当課長はボアオ関係者の対応に首を捻っていた。
5.環境破壊
エコ・ツーリズムを標榜しておきながら、環境破壊が行われている。敷地の一角では「歓迎。300年守りつづけてきた与根河池を助けて下さい。市屋区民一同」というノボリを掲げた人々が待っていた。手渡された陳情書によると、敷地内にある与根河池は、市屋区の住民が300年守り続けてきた先祖からの遺産の地とのこと。目的に反した使用はしないとの覚書を締結したにも拘わらず、与根河地水系内の山林を切り開き、三階建てのゲストハウスを建設し、行道用道路を建築すると那智勝浦町長が表明。工事が開始され、木々がなぎ倒された無残な姿を晒していた。かつて土石流による大災害の経験を持つ市屋区の方々は本当に心配していた。
工事にはほとんど手がつけられていないのに、貴重な自然&文化遺産が残る場所だけが、工事現場のような悲惨な状態になっている。
とにかく、おかしいことばかりです。
グリーンピア南紀は、私たちが預けた年金保険料によって運営されていた公共財です。122億円の建設費をかけたにも関わらず、僅か1億6千万円で、どのように開発するかもわからない外国資本への「売却」が決まってしまった。つまり、120億円もの年金保険料が消えてしまった重大な問題です。年金制度の信頼を回復させるためにも、この件に関与している二階俊博衆議院議員、さらに安倍総理は、国会の場で私たちが納得する説明を行う責任があると思います。
今回、貴重な機会に同行させて頂いた「公共事業チェック議員の会」、そして、誠実な対応をして下さった関係者の方々にお礼を申し上げます。
写真:グリーンピア南紀の視察を行う私。数十人の報道陣が取材に駆けつけていました。私の左が保坂展人衆議院議員です。
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
グリーンピア南紀は年金保険料122億円を投じて建設されました。しかし経営不振により平成17年7月、那智勝浦町、太地町に2億7千万円で譲渡。さらに自民党・二階俊博衆議院議員の紹介で、香港ボアオに10年間1億6千万円で貸与され、10年後には譲渡することになっています。香港ボアオは、ここに世界的な「健康と癒しの里」をつくることになっていますが、実行計画は宙に浮いたままになっています。
私たちの年金保険料120億円(今回の視察団を企画した保坂展人衆議院議員によると、維持費や利払いを含めれば、投入された保険料は200億円を超えるであろうとのこと!)が、まさに「消えた」のです。それが私たちの和歌山で起こったのですから、現場を見て関係者の話を伺わなくては思いました。国会の議事録や新聞記事、厚生労働省が作成した資料など、入手できるあらゆる資料を読み込み、視察に向いました。
実際に現場に行って感じたこと、それは、この事業を運営した厚生労働省年金局、そして、ボアオ社を紹介などに深く関わったとされる前経済産業省大臣・二階俊博氏は、この問題について説明責任、そして政治責任を果たすべきということです。
主な疑問点
1.契約時の不可解さ
那智勝浦町とボアオとの契約書は二階俊博経済産業大臣の応接室で締結されたとのこと。しかし、那智勝浦町の産業課長・亀井氏によれば、大臣に迷惑がかからないように、二階大臣が席を外している時に締結したと言う。どうしてなのか?
2.どうしてボアオなのか?
保坂展人衆議院議員が質疑した衆議院厚生労働委員会(5月18日)によると、グリーンピア南紀の跡地開発に関しては、二十数社から問い合わせがあった。公開入札をせずに、二階氏の「パートナー」である蒋会長が率いる香港ボアオに「貸与」することになった理由は、香港ボアオのみが、町の利用計画事業計画に沿った計画を提出したため他の企業は辞退したとのこと。しかし、その計画書が本当に信頼に足るものであったのか、下記の理由で大いに疑問である。
3.ボアオはペーパーカンパニー
ボアオは57億円を投じてグリーンピア南紀を再開発するそうだが、契約が締結されて1年半が経過後も、未だ開発事業は進んでいない。そもそも計画書には資金調達計画や、人の配置などの具体性がない。もともと、平成17年12月に契約を締結する前に、香港ボアオ蒋暁松会長から撤退を希望する手紙も出されている。それを承知で契約したのか? 遅れているのではなく、転売などが目的で、最初から開発する気がないのではないか? そんな声を聞く。また、那智勝浦町がボアオから入手した設計図によると、それはどう見てもお金持ちの別荘にしか見えず、ホテル事業を行う意志は感じられない。
4.調査・取材を制限するボアオ
那智勝浦町の担当課長の案内でホテル跡に入ろうとするとボアオ側の「家宅侵入だよ」という声、続いて「何言ってるんだ!」と争うような怒号が飛び交っていた。また、数十人のマスコミ関係者は、取材できる場所が大きく制限されていた。しかし、現在は賃貸状態であるためホテルの「大家」は那智勝浦町なのだ。担当課長はボアオ関係者の対応に首を捻っていた。
5.環境破壊
エコ・ツーリズムを標榜しておきながら、環境破壊が行われている。敷地の一角では「歓迎。300年守りつづけてきた与根河池を助けて下さい。市屋区民一同」というノボリを掲げた人々が待っていた。手渡された陳情書によると、敷地内にある与根河池は、市屋区の住民が300年守り続けてきた先祖からの遺産の地とのこと。目的に反した使用はしないとの覚書を締結したにも拘わらず、与根河地水系内の山林を切り開き、三階建てのゲストハウスを建設し、行道用道路を建築すると那智勝浦町長が表明。工事が開始され、木々がなぎ倒された無残な姿を晒していた。かつて土石流による大災害の経験を持つ市屋区の方々は本当に心配していた。
工事にはほとんど手がつけられていないのに、貴重な自然&文化遺産が残る場所だけが、工事現場のような悲惨な状態になっている。
とにかく、おかしいことばかりです。
グリーンピア南紀は、私たちが預けた年金保険料によって運営されていた公共財です。122億円の建設費をかけたにも関わらず、僅か1億6千万円で、どのように開発するかもわからない外国資本への「売却」が決まってしまった。つまり、120億円もの年金保険料が消えてしまった重大な問題です。年金制度の信頼を回復させるためにも、この件に関与している二階俊博衆議院議員、さらに安倍総理は、国会の場で私たちが納得する説明を行う責任があると思います。
今回、貴重な機会に同行させて頂いた「公共事業チェック議員の会」、そして、誠実な対応をして下さった関係者の方々にお礼を申し上げます。
写真:グリーンピア南紀の視察を行う私。数十人の報道陣が取材に駆けつけていました。私の左が保坂展人衆議院議員です。
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
危機感を、感じているようです!ポスターの異常な枚数!!
JAの自民よりには、遺憾です!農水大臣は最低やし、安倍首相はじめ、内閣の国民不在の政権にはうんざりです!田辺市民の民主党好きになる作戦考え中です!選挙中の田辺市入りは、火曜日、木曜日、土曜日のどれかでご検討お願いします!選挙協力させてくださいね!
「和歌山の潜在能力を活かし、環境への対応において全国のモデル地域となるよう、環境保全と経済発展を両立できる新しいビジネスを構築。全国に持続可能なあり方を発信してみせます」との力強い言葉が記されていましたが、まさに環境と経済に明るい阪口さんの本領が十二分に発揮できるテーマと言えるでしょう。
ぜひ和歌山から日本を変えていってください。
「現状への不満は私が吸収します。思いを託してください」との言葉がとても頼もしく感じられます。
ここ神奈川でも昨日より梅雨入りをしましたが、阪口さんの姿を見ると、梅雨の鬱陶しさも飛んで行ってしまいそうな気がします。
追記
唐突な話しですみません。長男の今夏の高校野球応援テーマ曲が決まりました。コンバットマーチです。
私の頭の中では、仕事中でも寝ている時でも、今は24時間コンバットマーチが鳴り響いています。
明日は阪神タイガース久保田投手の母校と対戦です。長男は3か月ぶりの先発予定です。今晩はもう一晩中コンバットマーチが私の頭を駆け巡り、眠れそうにありません。
二階議員は業者を紹介した経緯と理由をきちんと説明すべきだ。和歌山だけの問題ではない。この番組を見ていたが、「日本国民の財産を利権をからめて中国に売り抜けるということだ。那智勝浦町は道具として利用された。それをとりもったのが日本国の国会議員であれば大きな問題だ」とコメンティターも怒っていた。二階議員と安倍総理、説明を!
でも自分の持つ地元への圧倒的な影響力を
彼は充分、分かっていたはず。
二階議員が一言いうと、
蛇に狙われた蛙のごとく、何も言えなくなってしまう
情けない地方議員、行政。
自分の中国での人脈拡大の為に
グリーンピア跡地を利用したんでしょう。
二階議員は公の場で、全ての経緯を明らかにすべき。
説明責任が、あるという事を、よーーく考えて欲しい。
このまま逃げたら最低の卑怯者だ。