阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

台風19号への備えーまずは命を守るための対応を

2019年10月12日 14時01分16秒 | 日常

 史上最大級とも言われる台風19号が近づいてきました。まもなく、東海地方か関東地方に上陸する見込みのようです。

 まず心掛けるべきは命を守るための最善の対応です。

 私は衆議院議員だった頃、災害対策特別委員会に属していたこと、また、紛争地域で平和構築活動していた時、戦争でインフラが破壊された社会は、様々な災害に対して非常に脆弱な状況にあることを身をもって感じたこともあり、台風や地震や津波、大雪などの被災地の視察を行い、そこから学べることは何か、被災者の方々との対話を続けてきました。地震や津波と違い、台風はあらかじめ進路を予測して対応することができます。自分が住む地域の防災情報や避難所の開設情報をホームページなどで確認して、最善の対応を取って頂きたいと思います。

 また、自分自身の自転車や植木、物置などが凶器にならないように安全と思われる場所に移したり、窓ガラスに養生テープを貼ったり、代替品としてガムテープなどで窓ガラスの飛散防止を図ることはこれからでもできる対応です。また、停電になる前にできる限り携帯電話は充電しておいた方がいいでしょう。

 『津波てんでんこ』という言葉があります。津波が来たら、周りの人のことには構わず、まずは自分の命を守れという意味です。ただ、利己的に自分だけが助かれば良いということではありません。まず自分の命を守ることが他人の命を危険に晒すリスクを低減すること、また、自分の命を守るためには、家族や周囲の人々とあらかじめ連絡を取り合って、どのような行動をするのか、しっかり話し合っておくことが何より重要という意味を含んだ言葉です。これも、通信や電気がつながっている今ならできます。

 2011年9月の紀伊半島大水害を視察した時、同じ年の3月に起こった津波の被災地と全く同じ状況が広がっていることに衝撃を受けました。制御不能な濁流と人々の身を切り裂き飲み込む大量の漂流物が、海から来たか山から来たかの違いだけでした。今回の台風が生み出す暴風雨が同様の状況を生み出す懸念は大いにありますので、何よりも命を守るため、是非、慎重に対応して頂きたいと思います。

 


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