
1996年、選挙指導員として活動していたボスニア・ヘルツェゴビナの首都・サラエボで、こんな小噺を聞いたことがあります。
「君の兄さんは何してる?」「サッカー場でゴールを守ってるよ」「父さんは?」「観客席で応援してる」過酷な内戦が続き、セルビア人勢力に包囲されたサラエボでは、周辺の山々から銃弾が降り注ぎ、多くの市民が犠牲になりました。オリンピック会場やサッカー場まで墓地になり、犠牲者が埋葬されました。これはそんな状況を表し、また少しでも悲しみを忘れようとする小噺ですね。
90年のイタリア大会でマラドーナを翻弄し、世界的なスターになったストイコビッチはユーゴスラビアの国民的英雄でしたが、内戦によって民族は引き裂かれ、セルビア人の彼は、ボスニアでは敵意の対象になっていたようでした。
しかし、彼もまた戦争の被害者です。ユーゴスラビアチームは国際サッカー連盟から排除され、タレントが揃い優勝さえ期待された94年は予選を戦うこともできませんでした。コソボ内戦に伴うNATOのユーゴ空爆の時、試合でゴールを決めた後、ユニフォームをたくし上げ、Stop Strikeと書かれたTシャツを見せながらピッチで咆哮していた姿も忘れられません。
そんな経緯もあって、ワールドカップでは、内戦や圧制から立ち上がろうとしている国、サッカーによって国民の心がひとつになり、内戦や混乱から立ち直るきっかけが生まれそうな国を応援することにしています。
そんな視点で私が応援している国は、旧ユーゴスラビアのセルビア・モンテネグロとクロアチア、今なお内戦の色が濃いアンゴラ、そして今夜初戦を戦うウクライナです。
キエフを訪ねた時、多くの人たちがワールドカップへの初出場に期待を募らせ、世界屈指のストライカー、シェフチェンコの活躍を楽しみにしていました。オレンジ革命で真っ二つに割れ、未だ政治的な混乱が続くウクライナ。代表チームの活躍は、国民が心をひとつにできる素晴らしい機会だと思います。
シェフチェンコはチェルノブイリ原発事故の被災者など困っている人々を助ける活動にも積極的で、将来は大統領に!と期待する人も多いそうです。世界最高レベルの選手が人間的にも尊敬を集めているとは嬉しいことですよね。シェフチェンコが活躍してウクライナが快進撃をすることになれば、本当に将来、国の指導者へと、国民の思いが高まるかもしれません。こんな視点で応援するのも楽しいでしょ!?
写真:「セルビア人をやっつけろ!」戦争ごっこをするボスニアの子供たち
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
「君の兄さんは何してる?」「サッカー場でゴールを守ってるよ」「父さんは?」「観客席で応援してる」過酷な内戦が続き、セルビア人勢力に包囲されたサラエボでは、周辺の山々から銃弾が降り注ぎ、多くの市民が犠牲になりました。オリンピック会場やサッカー場まで墓地になり、犠牲者が埋葬されました。これはそんな状況を表し、また少しでも悲しみを忘れようとする小噺ですね。
90年のイタリア大会でマラドーナを翻弄し、世界的なスターになったストイコビッチはユーゴスラビアの国民的英雄でしたが、内戦によって民族は引き裂かれ、セルビア人の彼は、ボスニアでは敵意の対象になっていたようでした。
しかし、彼もまた戦争の被害者です。ユーゴスラビアチームは国際サッカー連盟から排除され、タレントが揃い優勝さえ期待された94年は予選を戦うこともできませんでした。コソボ内戦に伴うNATOのユーゴ空爆の時、試合でゴールを決めた後、ユニフォームをたくし上げ、Stop Strikeと書かれたTシャツを見せながらピッチで咆哮していた姿も忘れられません。
そんな経緯もあって、ワールドカップでは、内戦や圧制から立ち上がろうとしている国、サッカーによって国民の心がひとつになり、内戦や混乱から立ち直るきっかけが生まれそうな国を応援することにしています。
そんな視点で私が応援している国は、旧ユーゴスラビアのセルビア・モンテネグロとクロアチア、今なお内戦の色が濃いアンゴラ、そして今夜初戦を戦うウクライナです。
キエフを訪ねた時、多くの人たちがワールドカップへの初出場に期待を募らせ、世界屈指のストライカー、シェフチェンコの活躍を楽しみにしていました。オレンジ革命で真っ二つに割れ、未だ政治的な混乱が続くウクライナ。代表チームの活躍は、国民が心をひとつにできる素晴らしい機会だと思います。
シェフチェンコはチェルノブイリ原発事故の被災者など困っている人々を助ける活動にも積極的で、将来は大統領に!と期待する人も多いそうです。世界最高レベルの選手が人間的にも尊敬を集めているとは嬉しいことですよね。シェフチェンコが活躍してウクライナが快進撃をすることになれば、本当に将来、国の指導者へと、国民の思いが高まるかもしれません。こんな視点で応援するのも楽しいでしょ!?
写真:「セルビア人をやっつけろ!」戦争ごっこをするボスニアの子供たち
さかぐち直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ
一方、ワールドカップの熱狂に紛れて、その18日には国会も会期終了。早々と店じまいをして、小泉総理は何をするのでしょう?
今あらためて阪口さんのコメントを拝読しますと、う~ん、まさしく阪口さんらしいW杯の見かただなあと、妙に納得してしまいました。
報道を見ても、日本が勝つか負けるか、ただそれのみで、対戦するクロアチアがどんな国であるのかについては一言もありません。
もしかしたらクロアチアがどこにあるのかも知らない日本人は少なくないかもしれませんね。
スポーツ=野球&格闘技の私にとりまして、W杯は別世界のものと思っていましたが、今日からは阪口さん的見かたで応援をすることにしましょう。個人的にはアフリカ勢に頑張ってもらいたいですね。
テレビで大勢のウクライナ人がドイツまで行って応援している放送をやってます。その中で有名な女歌手ルスラナも本場に行って自分の歌で選手たちに勇気を与えている様子が印象的でした。
シェブチェンコ本人が登場しているコマーシャルもあります。日本でウクライナがあまり知られていませんが、シェブチェンコを知っている日本人がたくさんいて誇りに思いました。阪口さんは言っているように、シェブチェンコのようなしっかりした目標と能力を持った人がウクライナの大統領になったら、国にとってはとてもよかったと思います。今でもオレンジ革命で勝利を得たユシチェンコ大統領も大勢の人から良い評価されていて、皆が頑張っている様子や明るいオーラが伝わっていて、とても嬉しかったです。
これからもウクライナを応援してください。そして、阪口さんも辞任という方法でまたチャンスを得られてよかったですね、頑張ってください、応援しています。
ウクライナの勝利、おめでとうございます。歴史的な勝利の感激を、大勢の人たちと一緒に共有できて良かったですね! スペインに0-4で負けた逆境から立ち直り、予選を突破した精神力に感服です。私が応援していたチェコや旧ユーゴスラビアの国は負けてしまいましたが、前にも書いたように一番応援しているのはウクライナなので、私も嬉しいです。中央広場というのはネザレージュノスティー広場のことでしょうか? あの場所は私も何度も行ったので、人々が熱狂している姿を想像すると嬉しくなります。
長く離れていることで、逆に自分の国の良さや問題点がよく見えるようになり、思いが強まる人も多いと思います。私もそのひとりで、それが政治を志す理由のひとつにもなったような気がします。