阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や平和構築活動、趣味や日常生活についてメッセージを発信します。

菅直人元首相のツイートについて

2022年01月26日 18時42分46秒 | 政治

私は親戚がドイツ人ということもあり、ナチスやヒトラーについて、そして国家としてのドイツのアイデンティティーについて、沢山の議論、意見交換をしました。今のドイツはヒトラー独裁を否定することがまず出発点と、私は強く感じます。だからこそ、ドイツの多くの人々は環境や人権、国際社会への貢献意識が高く、ヒトラーに例える、ヒトラーを想起させる表現を使うことのないように慎重な対応していることも言葉の端々から感じます。

私が平和構築に関わったボスニア紛争においても、ナチス時代のホロコースト(大量虐殺)と同一化することを避けるため、しかし虐殺行為を糾弾するために、エスニッククレンジング(民族浄化)という言葉が生み出され、使われていました。ナチスドイツの行為に安易になぞらえてはならない。あの凄惨なボスニア紛争に対しても、それが国際的な同意だったと思います。様々な意見はありますが、それが国際社会の現実です。

菅直人元首相のツイートは、橋下徹氏の弁舌の巧みさを褒める意図も含まれていて、誹謗中傷の意図はないかもしれませんが、橋下氏が言う通りヒットラーへ重ね合わす表現は国際的にはご法度であり、使うべきではありません。外交の責任者である首相経験者としてはなおのことです。この件では、私は日本維新の会はむしろ大人の対応をされていると思います。立憲民主党の人権感覚、国際感覚が誤解されることのないよう、誤った表現であることを認め、速やかに撤回・謝罪するべきと強く思います。


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