赤い椅子

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源氏物語千年紀記念 住吉能

2008-05-24 21:18:59 | ノンジャンル
5月20日。もうずいぶん前に友人が声をかけてくれ「住吉能」の
前売り券を買ってあったので出かける。
以前大阪城の薪能を見たことがあるが、舞台の能は初めてで
とっても楽しみ!気分よく着物で出かける。

まず、住吉大社駅を降り、神社へお参りをする。
初詣の人波にもまれてお参りをしたことがあるが、夕方ということもあり
こんな静かな住吉さんは初めて!

住吉さんといえば太鼓橋。



親子が遊び、はとがカメラに愛嬌を振りまいてくる。

本殿もさすが立派だ。















会場は結婚式場。
源氏千年紀の関連行事は京都を中心にいろいろ行われているが、
唯一大阪では住吉神社が光源氏や明石の君が2度も社参した場所として
描かれており、ゆかりの場所ということで「住吉能」が開かれるという。

『源氏物語』は小説ではあるが虚構の世界ではなく、
きわめて事実に即した記述であるらしい。
「須磨、明石の巻」では源氏の住吉神社に対する篤い信仰の様子が、
また「澪標の巻」では源氏の華やかな住吉詣と明石の上の船での参詣の
様子が記されているという。
この住吉詣の段を題材とした能が、この「住吉能」の演目「住吉詣」だという。



会場入り口を入るとすでに開場を待つ列ができている。早くに来てよかった!

能衣装が展示されている。なかなか華やかで美しい。


















舞台を写すが、これより先はカメラ禁止!
















狂言では人間国宝の茂山千作氏・・・もう100歳近い方だが
舞台に顔を見せるだけでほ~と歓声が上がる。
座右の銘は「笑う門には福来る」だという。千作氏そのものがもう狂言だ。

他にも重要無形文化財の方たちがずらりと並んだ舞台で、能というものを
始めて見る私にはずいぶん贅沢な舞台だったようだ。
若女の面をつけた明石の君のにじみ出るような色艶。
小学生だという3人の子供たちの舞台。この世界に生まれたものの宿命を
背負って、次の世代の能を背負って立たねばならない健気さ・・・
足の痺れを必死に我慢、工夫をして務め上げた1年生の坊やに
大きな拍手をあげたい。
これからも積極的に日本の伝統芸術というものに接していきたい。




コメント (2)
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