赤い椅子

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「山村留学の集い」

2011-08-02 20:26:00 | ノンジャンル
昭和57年度から始まって今年で30年目を迎える山村留学の新城小学校。
その間200人余の卒業生を送り出してくれたそうだ。
西日本では初めての試みと、マスコミも事あるごとに取材に来ていたと思う。

我が息子の頃は個人のお宅へ里子としてお世話になり、
その後は里親さんの高齢化と人数不足により、センター方式に変え
寮のような体制の山村留学になっていた。
厳しい状況で頑張って運営してくれた学校が、町教育の改革により
複式校5校が統廃合されることになり、来年3月末で閉校することになる。

閉校式に先だって「山村留学の集い」を開催することが、皆の希望で
まとまった。

午後3時からの受け付けに先立って、10時頃息子の車に6人が乗り出発。
何度この道を通っただろうかと懐かしく思いながら、相変らぬ県境の鍋谷峠を
越える。車の遠出が珍しい孫たちは嬉しさ半分不安半分(^_-)-☆
「あの山を越えて行くのよ!」といえば「え~すごいな~大丈夫かな~」
「まだまだ乗るの~」「何か動物に会う…?」「あっきれいなお花…」等と
騒ぎながら約2時間半で到着。
和歌山に入れば道路も少し改良され、高野山へ通じる道はトンネルなどが
整備され、ゆっくり走ったけれど少し時間短縮され到着できたかなたかな~
という感じ(^_-)-☆

学校へ行く前、ず~と手前にある里親さんだった井上さん家に寄ってみる。
おじいちゃんもおばあちゃんもすでに亡くなり、廃屋となって草が茂り、
玄関までも行けない状態。
卒業時に記念植樹させてもらった金木犀が大きく茂り、雑草のつる草が
天辺まで伸びているありさま。少しさみしいけれど~
息子さん達も住んでいないので仕方のないこと…見上げた軒の廂には
大きなスズメバチの巣が2つあり大急ぎで退散する。
この橋の上でホタルを見たな~とか、あの畑でナスビを採ったとか…
思い出は尽きないが、じっと耳を傾けて孫たちがその話を聞いている。

それから学校へ挨拶だけ済ませて、車で5~7分の湯子川へ行く。




せっかくの写真が不都合なことをしたみたいで何もない…(@_@;)
めちゃくちゃ残念だが、孫たちの川で遊ぶ姿を残したかったのに…
湯子川のキャンプ場の写真はネットからお借りしました<m(__)m>
お弁当を食べ、孫たちをきれいな冷たい水の川で遊ばせるという約束である。
新しい水着を買ってもらったよ~と着替えて飛び込んだ川の冷たさに
「ひえ~!」…と孫。一緒に足だけ浸けてみたが…すぐに退散(^_-)-☆
大喜びで流されたり飛び込んだり、水の掛け合いをしたりして
遊んだ孫たちにもきっといい思い出になったことだろう。

2時半過ぎ受付をするが、次々に懐かしい先生や村の人、同級生、
その保護者の方たちに出会う。
みんなみんな25年も経っているが面影があり、いわれなくとも誰だか判る。

手を取り合って、肩を抱き合って再会を喜ぶ(^_-)-☆
時々だがあっている人、まるっきり25年ぶりの人など様々だけれど、
たった1年間のつながりがこんなに懐かしく暖かいものだとは…

挨拶や思い出話を語り、「新城は永遠に不滅です!」と宣言する
卒業生もいて、学校が無くなっても第2の故郷として新城を
置き去りにしない…ことを宣誓する。
「嘘をつくな」「出来ない事を出来るというな」と言われた里親さんの言葉が
社会人になってからも自分を励ましてくれたと語る卒業生。
大阪で不登校になっていた私を暖かく包んで育て、大学まで卒業できるように
育ててくれた新城が大好きです…という若い女の子。
1人の子供の1年生から6年生までの6年間を預かった里親さんが、
まだ小さくて寂しがる子を母親と引き離す瞬間「間違った事を
しているのだろうか」と自問自答して悩んだこと。
あの頃の自分と同じくらいの歳の子供を持って、今あの頃の自分と、
それ以上に親が寂しいめをして頑張ってくれたんだということが
身に沁みて分かり、感謝の気持ちでいっぱいだという言葉…等など。

改めて教育のこと、親子のこと、人のつながりのことなど
考えさせられることばかり…

日の暮れた校庭で、地元の人達の作ってくれたカレーをみんなで頂き、
畑で取れたミニトマト、手作りのピーマンの炒め物、オードブルなど…
いっぱいいっぱいありがとうを言いたいおもてなしをしてもらった<m(__)m>

山の夕暮れは涼しくて快適で、孫たちも何時までも遊具で遊んで楽しそう!
珍しく息子と孫が親子3人で夢中に遊んでいる姿も撮ったのに…
もう残念無念…自分の不注意だったけれど(;一_一)

来春の閉校式にはまた会おうね~と約束をして帰途に…
講堂で雑魚寝で泊まり込む人たちも何組かあるみたいだ。
きっと朝まで語り合うことだろう(^_-)-☆
帰りの車では「疲れているのに眠れない…」という孫たちも
今日の1日は興奮気味に過ごしたということだろう。
「ちっち(父)のいた学校」の木の階段を上り眺めた山や川は
この子たちの心にも残るだろう。
木のぬくもりを足で感じつつ上った2階の教室はパソコン室、へえ~と驚く私に
「うちの学校にもあるよ~」と孫たちは驚かなかったのは時代のせい???

写真が無くて文章ばかりで読みにくかったのに、ここまで読んで下さった
人にありがとう…とお礼を言います<m(__)m>
思いばかりが先走って、とてもくどい書き込みになったみたいな気がします。
ついでながら8月11日(木)の午後5時15分から関西テレビで当日の
模様が放送されるそうです。
朝からず~とテレビ局や新聞社の取材がありました。
機会があればその番組も見て、この文だけでは感じ取れないものを
感じてもらえたら嬉しい…と思います。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする