赤い椅子

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ご縁で高野山へ~1日目

2013-06-11 20:35:00 | ノンジャンル
ひょんなところで夫がお知り合いになったのは、同じ市内に住むお坊さん。
O大学の名誉教授というI先生(^ム^) 
へ~大変な方とお友達になったもんだね~と驚く。

「その先生が6月8日、高野山大学で開かれる仏教文学会で講演を
されるらしくて、来られませんかと誘われたけど、一緒に行く?」とある日の夫。
案内を貰ってきて、なんだか難しそうだけれど聞いてみたいな~と
9日と2日に渡る学会に参加させてもらうべく、宿坊まで予約をした(^ム^)



高野山大学です。

会場で受付をし、当日の資料を頂いてみて「しまったな~、場違いなところに
入り込んだみたい!どうしよう~」と夫婦でたじたじ(@_@;)

2時半開会・・・仏教大学系の先生方の挨拶のあと、大学院生や
大学密教文化研究所委託研究員など、若い方たちの研究発表。

「高野山周辺の説話の展開と受容」・・・民俗学の素材として・・・
未だかって知らなかった古書『奇異雑談集』を元にした話・・・
柳田國男と南方熊楠の往復書簡など~
弘法大師の『御遺告弘秘抄』(弘法大師の遺言だそう)を巡っての話など・・・

難しくて分からないながら、ちょっと知る名前が出たりして興味もあり
何とか居眠りもせずに4時半、休憩に入る。

聞いたこともない言葉や古書・・・こんな世界もあるんだ~
若い人たちもこんな地味な(?)研究をされているんだと感心したり~
ここに書いてまとめられない自分の頼りなさが悲しいけれど・・・(;一_一)

その後、I先生の公開講座「仏教説話にみる高野山と弥勒信仰」
「今昔物語」に高野山開創の説話があり、大師は62歳で入定し、その後の
説話をもとに弥陀信仰と弥勒信仰についてどのように信じられてきたかを
伝記も通して考察するというお話・・・これも分かったような判らない話で、
所詮知識のない凡人には理解は程遠いけれど、それなりに面白かった。

閉会後、宿坊にて懇親会のある皆さんがどっと出た後、
ゆっくり会場を後にしようとすると大学の応接室にダライラマ14世が
2年前に来られ、高野山大学125周年を記念して講演をされた折に
作られたという砂絵が飾られてあるのを見せて頂けるという(^ム^)




砂絵は展示されたもので、制作中の僧侶たちの様子は写真で展示でした。

チベット仏教の僧侶たち数人が数日間かけて作り上げる「砂曼荼羅」。
数千年前から続いているこの儀式、出来上がった砂曼荼羅は1時間以内に
掃き捨ててしまうんだとか。「形あるものはいつかは滅びる」という仏教の
考え方からだそうですが、今回は残して飾ってあるそうです。
とても繊細できれいな色彩で、これが砂で作られた絵だとは信じられません!

こんな素敵なものを見せて頂けたのも、今日ご縁で参加させていただいた
おかげです。

皆さんと同じ宿坊を予約したが、懇親会に出られる皆さんと時間差で倒着。



門につられた提灯にも火がともるころ。
玄関横の雪の下がはかなげに花を咲かせている。


この宿坊は、『平家物語』にある滝口入道と横笛の悲恋に関係のある寺です。




鶯の井戸の横に柳原白連の歌碑がある。

宿坊の部屋で運んでいただいた精進料理を頂き、2人で何となく
テレビを見ていると・・・少し揺れた! 地震みたい!なんだか気味が悪いね~
などと話しているとテレビの速報で和歌山県北部で震度4とか・・・
出先で地震はいやだね~こんな大きなお寺が揺れる位だから震度2~3くらい。

他の宿泊者はみんな懇親会に行っているのだろう・・・大浴場も独り占め!
明日の朝の勤行に出ようと6時前に目覚ましを合わせて早々に就寝(^ム^)


コメント (2)
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