塩野七生『ローマ人の物語35~37 最後の努力』(新潮文庫、2009年9月)
この巻ではローマの専制君主制を開いたディオクレティアヌスからコンスタンティヌスの時代を描いています。
帝国の防衛線を守るため、帝国東西に正・副帝を置く四頭制を導入するディオクレティアヌス。そして引退後にその四頭制の崩壊をマザマザと見せつけられるディオクレティアヌス。
今まで何となくディオクレティアヌスは終身帝位を勤め上げて亡くなり、その後にコンスタンティヌス大帝が権力を掌握するまでのゴタゴタが起こったと思ってましたが、ディオクレティアヌスは同じく正帝のマクシミアヌスを道連れにする形で自ら退位し、コンスタンティヌスが権力を掌握する頃までは生きていたんですね。(ただしディオクレティアヌスの没年については本書は313年説を採ってますが、他の事典などを見ると311年説、316年説など色々ある模様。)
あと、小ネタとして面白かったのは、有名なコンスタンティヌスの凱旋門が他の時代の彫刻やレリーフを寄せ集めて作られたものだったという話ですね。このネタは写真・図解付きで詳しく解説されてます。
しかしコンスタンティヌス大帝まで行き着いたところで、このシリーズにもようやく終わりが見えてきましたなあ(^^;)
この巻ではローマの専制君主制を開いたディオクレティアヌスからコンスタンティヌスの時代を描いています。
帝国の防衛線を守るため、帝国東西に正・副帝を置く四頭制を導入するディオクレティアヌス。そして引退後にその四頭制の崩壊をマザマザと見せつけられるディオクレティアヌス。
今まで何となくディオクレティアヌスは終身帝位を勤め上げて亡くなり、その後にコンスタンティヌス大帝が権力を掌握するまでのゴタゴタが起こったと思ってましたが、ディオクレティアヌスは同じく正帝のマクシミアヌスを道連れにする形で自ら退位し、コンスタンティヌスが権力を掌握する頃までは生きていたんですね。(ただしディオクレティアヌスの没年については本書は313年説を採ってますが、他の事典などを見ると311年説、316年説など色々ある模様。)
あと、小ネタとして面白かったのは、有名なコンスタンティヌスの凱旋門が他の時代の彫刻やレリーフを寄せ集めて作られたものだったという話ですね。このネタは写真・図解付きで詳しく解説されてます。
しかしコンスタンティヌス大帝まで行き着いたところで、このシリーズにもようやく終わりが見えてきましたなあ(^^;)