博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『美人心計』その5

2011年06月16日 | 中国歴史ドラマ
『美人心計』第28~34話まで見ました。

呉王の世子が宮廷にやって来たと思ったら、太子劉啓に碁盤で殴り殺されたでござる…… 恐ろしいのはこれがドラマの創作ではないということですね。前漢の皇族・王族のDQNっぷりは異常…… そしてこの件への対応が原因で漪房と太子との間に深刻な溝が生じてしまいます。

そして数年後。太子は大人になりましたが、今でもやっぱり漪房を疎んでいる様子。その太子に薄太后の一族の薄巧慧が正妃として嫁ぐことになりますが、肝心の太子の方は宮女の栗妙人にご執心で、同時に彼女を妾として迎えることに。上昇志向の塊の栗妙人は正妃の地位を奪い取るべく、弱い性格の薄巧慧を追い詰めますが、精神的に追い詰められた薄巧慧はダークサイドに目覚め、反撃を開始!栗妙人が太子の子を懐妊したことで2人の勝負が着いたかと思われましたが、薄巧慧の方もあの手この手で彼女の堕胎を謀ったりと負けてはいません。

そんな最中、病により自分の死期を悟った文帝は、お馬鹿な息子を鍛え上げようと少陵原の地に民情視察に遣ることにします。そこで太子は幼馴染みの王娡と再会。彼女は幼い頃に太子に宮廷に連れられた後、漪房の計らいで民間へと戻され、沈碧君を義母として暮らしていたのでありました。彼女は文才がありながら愚直な性格が災いしてなかなか官職にありつけない夫の金王孫のために太子に便宜を図ってもらいますが、それが原因で夫婦仲が微妙に。おまけにこの金王孫が沈碧君と揉み合った末に灯籠に頭を打って死んでしまいます。……何か物凄い適当な成り行きで死んじゃったんですが、こんな展開でホントにいいんでしょうか(^^;)

その頃、宮廷では文帝が重病の末に意識不明の重体に。漪房は夫の不予を隠して危機を乗り切ろうとしますが、それを察知した栗妙人が策動を開始。漪房が太子ではなく梁王(慎児と文帝との間の子)を皇位に就けようとしていると漪房の長女館陶公主と薄巧慧を焚き付けて味方につけ、ともに漪房を陥れようとします。しかしここで意識を取り戻した文帝が最期の力を振り絞って栗妙人の陰謀から漪房を救って絶命し、色々あって改心した太子も漪房の味方につき、危機を回避。太子が新帝(すなわち景帝)として即位することになりますが……

ということで、終盤近くになってようやく後宮物っぽい展開になってきましたね。ドラマ前半の代国篇ではこの手の後宮での女の争いはむしろ漪房のスパイ活動のカモフラージュという感じでしたから。……改めてどんなドラマだよとツッコミたくなりますね(^^;)
コメント (10)
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