博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『花千骨』その5

2015年10月14日 | 武侠ドラマ
『花千骨』第23~28話まで見ました。

花千骨と白子画は、雲隠が蜀山派の裏切り者雲翳と入れ替わっていたことを突き止めます。実は雲隠と雲翳は双子の兄弟で、一族に伝わる秘術により、雲隠の受ける傷と苦痛がすべて雲翳の身に移る状態になっており、雲翳はそのことを深く恨んでいたのでした。孟玄朗から譲られた白子画の憫生剣のみがその因縁を断ち切れるということで、剣によって死を選ぶ雲翳。これで一件落着かと思いきや、今際の際の告白で雲翳が太白山の緋顔掌門の死に関与していなかったことが判明。

じゃあ誰が犯人?と思っていたら、今度は女性のみの門派韶白門の掌門が緋顔と同じ死に方(内臓や骨が抜き取られた状態で死ぬ)で突然死したという知らせが寄せられ、千骨は尊上から捜査を任されます。その間にも別の門派の掌門が同じ死に方をし、死んだ掌門たちがいずれもその昔掌門に就任する直前に禁術(ネトゲ用語で言う所のチート)によって不自然なパワーアップを果たしていることが明らかとなります。

韶白門では更に死んだ掌門の弟子の一人媚児が同じく不自然なパワーアップを果たした後で行方知れずとなっており、彼女が蓮城の無垢上仙の侍女雲牙と親しかったことを突き止めたあたりで、千骨は尊上と合流。ともに無垢のもとを訪ねます。無垢上仙は尊上や紫薫と同じく五上仙の一人で、かつては寛容な性格だったとのことですが、蓮城に隠退してからはやや冷酷な性格になった模様。千骨が雲牙のことを尋ねてもはぐらかすような返答しかかえってきません。

不審に思って千骨が無垢を見張っていたところ、彼が夜な夜な洞穴に隠れていた媚児を殺害しようとするところに出くわします。掌門たちの死因は蓮城の至宝「四荒経」を盗み出したことによるもの。「四荒経」は修業した人の武功を飛躍的に増大させる一方で、ある時点で突然死を迎えるという副作用があるのでした。その秘密を知った媚児は、蓮城の侍女で無垢によって追い出されてしまった雲牙を利用して蓮城に潜入し、「四荒経」の入手に成功したものの、蓮城の番人によって雲牙が殺害されてしまったという次第。

で、無垢上仙のお気に入りだった雲牙が蓮城を追放された理由は、彼女が無垢の「生死劫」であると判明したからなのですが、ここで長々と尺を取って無垢と雲牙との馴れそめや、雲牙が死ぬまでの回想シーンが挿入されます。このドラマでも主役の師匠世代のコイバナをやるんですか(絶望)

そして彼の目的は媚児ではなく、白子画の「生死劫」である千骨の殺害だったのです!尊上に自分と同じ過ちを犯させないためということですが、無垢に千骨のことを吹き込んだのは千骨ストーカーと化した紫薫です。

結局千骨は無垢の張った結界を突破した尊上に救出され、無垢は「四荒経」一件の責任を取るということで自害するのですが、紫薫はこれを彼が「生死劫」雲牙と出会ったせいで破滅に追い込まれたのだとしています。無垢の死がとっくに死んでるはずの雲牙の責任にされてしまんですか(困惑) これが「生死劫」のせいと言うなら、「生死劫」というのは相手を破滅に導く存在ではなくて、迷信とか単なる気の迷い的な何かじゃないんでしょうか……

紫薫はなおも異朽閣主人から匕首「誅仙」を借り出して千骨殺害をはかりますが、尊上に阻まれ、「誅仙」の反作用で死に追い込まれるところを、同じく五上仙の一人で彼女に片思いしていた檀凡が命と引き換えに一命を取り留めますが、なぜか彼女の眉間に第三の目が……というところで次回へ。


五上仙はみんながみんな人格とか性格をアカン方向にこじらせちゃってる人ばかりです……

このパートでは異朽閣主人の正体が実は東方卿で、彼の覆面の護衛の正体が失踪したとされる五上仙の残る一人東華であることが視聴者に明かされます。東方卿は幼い頃に悪事をなした父親を五上仙に殺され、特に白子画への復讐を強く心に誓っているのですが……
コメント (2)
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