『趙氏孤児案』その2
『趙氏孤児案』第6~11話まで見ました。
趙朔を追い落とすため、次から次へと罠を仕掛ける屠岸賈。晋の君主景公が3人の刺客に暗殺されかけるという事件が発生し、趙朔に刺客を捕らえるよう命令が下されます。実はその刺客、屠岸賈の仕込みで、趙朔が犯人を捕らえられないように手を回して趙朔を追い詰める策かと思いきや、公孫杵臼の尽力で捕縛。しかしそれ自体がまた別の罠で、刺客は景公の前で「暗殺の首謀者は趙朔の同志である韓厥」「趙朔から不当な拷問を受けた」と告発。やはり趙朔が窮地に陥ります。
それを切り抜けたと思ったら、今度は秦国から同盟を結んでともに楚国を攻めようという提案がもたらされます。趙朔が大将、韓厥が副将、屠岸賈が兵糧の配給を命じられますが、実はこの時、晋国内では旱魃により飢饉が発生しておりました。しかし屠岸賈が情報を遮断しているので、景公も趙朔らもそのことを知りません。兵糧は本来被災民の救済に充てられるはずだったもの。で、出征して事情を知った趙朔が国内各地で兵糧を用いて被災民への炊き出しを行い、楚国と一戦もしないまま和議を結んで帰国。
この時は楚将石言がかつて程嬰に命を助けられた相手ということで、程嬰が手筈を整えて敵将のはずの彼から兵糧を借り受け、その石言が主君の楚の荘王から咎めを受けないどころか褒められたということで、趙朔もお咎めなしとなりましたが、今度は屠岸賈が趙朔を恐れる景公に知恵を付け、趙朔がまんまと自ら兵権の返納を申し出ることとなります。
景公「重臣の欒書と郤克が兵を率いて私闘を始めてしまった。どうしたらよいのか……」 趙朔「2人から兵権を取り上げればよろしい」 景公「どうやって?」 趙朔「まずは私が殿に兵権を返上します。そうすれば2人とも返上せざるを得なくなるでしょう」 ということで、まんまと兵権返上に同意する趙朔。もちろん欒書と郤克の私闘は、景公と屠岸賈による仕込みです。2人が兵権を返上する様子をしめしめとドヤ顔で見守る趙朔が痛々しいです……
景公が趙朔を恐れるのは、先々代の霊公が趙朔の父趙盾と対立して趙氏の一族によって暗殺され、自分の父成公がその趙盾によって擁立され、現在も趙朔は自分の姉莊姫を妻としているという背景があるからですね。
ということで趙朔の死という結果はわかっているはずなのに、毎回面白く見られてしまいます。ここまでは趙朔を助けようとする程嬰と、趙朔になりかわろうとする屠岸賈との知恵比べの様相を呈しています。同じく趙朔を支えるはずの公孫杵臼は、とにかく屠岸賈を暗殺すればいいとしか言わず、その蛮勇を屠岸賈に体よく利用されたりするただの脳筋、韓厥は、しっかりしているようで肝心な時に屠岸賈の美人局に引っかかり、女の尻を追っかけたりするオンナスキーという役回りになっていますw
屠岸賈もこの2人については相手にしていませんが、程嬰については「ワシの意図を見抜けるのはあやつのみ」と、評価を爆上げ気味。本人がよく口にしているように、「一介の医師」にすぎない程嬰がここまで頭が回るのは少々不審ではありますが、これまた本人の台詞にあるように、「国を治めるのは病人を診るのと同じ」ということで納得しないとしかたがないのでしょうか (^_^;)
しかしその程嬰が支える趙朔も屠岸賈によって着実に死亡フラグを積み上げさせられていき……
『趙氏孤児案』第6~11話まで見ました。
趙朔を追い落とすため、次から次へと罠を仕掛ける屠岸賈。晋の君主景公が3人の刺客に暗殺されかけるという事件が発生し、趙朔に刺客を捕らえるよう命令が下されます。実はその刺客、屠岸賈の仕込みで、趙朔が犯人を捕らえられないように手を回して趙朔を追い詰める策かと思いきや、公孫杵臼の尽力で捕縛。しかしそれ自体がまた別の罠で、刺客は景公の前で「暗殺の首謀者は趙朔の同志である韓厥」「趙朔から不当な拷問を受けた」と告発。やはり趙朔が窮地に陥ります。
それを切り抜けたと思ったら、今度は秦国から同盟を結んでともに楚国を攻めようという提案がもたらされます。趙朔が大将、韓厥が副将、屠岸賈が兵糧の配給を命じられますが、実はこの時、晋国内では旱魃により飢饉が発生しておりました。しかし屠岸賈が情報を遮断しているので、景公も趙朔らもそのことを知りません。兵糧は本来被災民の救済に充てられるはずだったもの。で、出征して事情を知った趙朔が国内各地で兵糧を用いて被災民への炊き出しを行い、楚国と一戦もしないまま和議を結んで帰国。
この時は楚将石言がかつて程嬰に命を助けられた相手ということで、程嬰が手筈を整えて敵将のはずの彼から兵糧を借り受け、その石言が主君の楚の荘王から咎めを受けないどころか褒められたということで、趙朔もお咎めなしとなりましたが、今度は屠岸賈が趙朔を恐れる景公に知恵を付け、趙朔がまんまと自ら兵権の返納を申し出ることとなります。
景公「重臣の欒書と郤克が兵を率いて私闘を始めてしまった。どうしたらよいのか……」 趙朔「2人から兵権を取り上げればよろしい」 景公「どうやって?」 趙朔「まずは私が殿に兵権を返上します。そうすれば2人とも返上せざるを得なくなるでしょう」 ということで、まんまと兵権返上に同意する趙朔。もちろん欒書と郤克の私闘は、景公と屠岸賈による仕込みです。2人が兵権を返上する様子をしめしめとドヤ顔で見守る趙朔が痛々しいです……
景公が趙朔を恐れるのは、先々代の霊公が趙朔の父趙盾と対立して趙氏の一族によって暗殺され、自分の父成公がその趙盾によって擁立され、現在も趙朔は自分の姉莊姫を妻としているという背景があるからですね。
ということで趙朔の死という結果はわかっているはずなのに、毎回面白く見られてしまいます。ここまでは趙朔を助けようとする程嬰と、趙朔になりかわろうとする屠岸賈との知恵比べの様相を呈しています。同じく趙朔を支えるはずの公孫杵臼は、とにかく屠岸賈を暗殺すればいいとしか言わず、その蛮勇を屠岸賈に体よく利用されたりするただの脳筋、韓厥は、しっかりしているようで肝心な時に屠岸賈の美人局に引っかかり、女の尻を追っかけたりするオンナスキーという役回りになっていますw
屠岸賈もこの2人については相手にしていませんが、程嬰については「ワシの意図を見抜けるのはあやつのみ」と、評価を爆上げ気味。本人がよく口にしているように、「一介の医師」にすぎない程嬰がここまで頭が回るのは少々不審ではありますが、これまた本人の台詞にあるように、「国を治めるのは病人を診るのと同じ」ということで納得しないとしかたがないのでしょうか (^_^;)
しかしその程嬰が支える趙朔も屠岸賈によって着実に死亡フラグを積み上げさせられていき……