博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『陳情令』その7

2020年04月05日 | 武侠ドラマ
『陳情令』第31~35話まで見ました。

乱葬崗で新たな生活を始めた魏無羨&大梵山温氏の面々と四大世家側との住み分けが何となく成立し、このまま平穏な日々が続くのかと思いきや、蘭陵金氏の一族金子勲が無羨に「千瘡百孔」の悪詛をかけられたと、無羨&温寧を襲撃します。全く身に覚えのない無羨ですが、相手は聞く耳を持たず、温寧を「傀儡」化させて対抗。しかしそれが間違いのもとなのでした……


争いを止めに入ろうとした金子軒が温寧によって誤殺。悲報はその妻江厭離のもとにも届きます。一触即発の事態となり、温情・温寧ら大梵山温氏の面々は無羨を鍼で眠らせて金氏の居城金麟台へと出頭。自分たちが四大世家側に処刑されることでその責任を取ろうとしたのでした。

しかし四大世家側の怒りはそれで収まらず、かつての温氏の居城不夜天で夜な夜な無羨討伐の誓師大会が開催。眠りから覚めた無羨も現場に駆けつけ、両者の戦いが始まります。事の成り行きに不審を感じた藍忘機は無羨を止めようとしますが、無羨のほかに何者かが「陰虎符」を操ろうとしているようで、「陰虎符」が暴走、四大世家側の戦闘員を次々と「傀儡」化させ、そして姉弟子の厭離がその犠牲となります……


で、姉を殺されたことに怒った江澄の手により第1話の崖落ちへ。

それから16年後。時系列が第2話の途中に戻ります。忘機によって保護された無羨は、16年後の今になって陰虎符が絡んだ怪事件が頻発しているのを不審視し(陰虎符は16年前の「不夜天の戦い」の後に一旦破壊された模様)、全部で4片と思われた陰鉄が実は5片あり、その残り1片を持つ薛洋が陰虎符を復元しようと暗躍しているのではないかという結論に達します。ここらへんで16年後の金凌と再会したり、無羨があっさり正体を江澄に明かしたりしております。

で、2人は莫家荘で得た「剣霊」の導きに従い、西北の清河へと向かいます。清河聶氏では「不夜天の戦い」の後、宗主の聶明玦が急死し、武芸のできない弟の懐桑が宗主の座を継いでおりました。その聶氏代々の宗主の刀の墓が怪奇現象の源となっているのですが、どうやら聶明玦の死の背後に陰謀があり、彼の遺品である刀の霊がそのことを誰かに訴えかけようとしているようです。ということで16年後の世界でも伝奇風味が続きます。


おまけ。剣霊を鎮めようとして笛と琴を合奏する2人。音楽が絡む関係というと、武侠的には『笑傲江湖』の劉正風と曲洋を連想してしまいますが……
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