博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『陳情令』その8

2020年04月10日 | 武侠ドラマ
『陳情令』第36~40話まで見ました。

魏無羨と藍忘機は聶明玦の刀霊の導きに従い、蜀東の義城へ。ここらへんで死霊として操られていると思われた温寧が、実は生きたまま何者かによって「傀儡」化されていたことが判明。「神智」を取り戻して無羨と16年ぶりの再会を果たします。何となく死線を乗り越えてきたこのキャラ、意外としぶとい (^_^;)

霧が広がり住民が「傀儡」と化した義城で、無羨らは金凌や姑蘇藍氏の若者たちの一団と再会。みんなして荒れ果てた城内の中に閉じ込められます。ここで今まで思わせぶりに出てくるだけだった宋嵐と暁星塵が再登場……と思ったら、宋嵐は「傀儡」化しており、暁星塵の方は実はこれまた今まで思わせぶりに出てきただけの薛洋の変装でした。彼はどうやら温若寒に引き渡さずに隠し持っていた陰鉄の力で陰虎符を半分だけ復元した模様。

本物の暁星塵は既に遺体となっており、棺桶の中に封印されていたのでした。彼を慕う死霊の少女阿箐との「共情」(思念を読み取る力らしい)によって、無羨は過去にこの義城で何があったのかを知ることになります。


ということで10年前、盲目のふりをして道行く人から食べ物や金を騙り取る少女だった阿箐。ここで阿箐、暁星塵、薛洋との関わりが語られます。薛洋によって目を潰された宋嵐に自分の目を与え、盲目となった暁星塵は、阿箐と出会い、更には道端で倒れていた薛洋をうっかり助けてしまい、3人して義城で3年間共同生活を送ります。

この間に薛洋は目の見えない暁星塵を騙して義城の人々を「傀儡」と誤認させて殺させたりと彼を嬲っていましたが、そんな生活もたまたま宋嵐が義城を訪れたことで破綻。薛洋は例の如く暁星塵を騙して宋嵐に重傷を負わせて「傀儡」化、暁星塵自身はこれまで薛洋の悪事に荷担させられていたことを知り、絶望して自害。しかし薛洋は暁星塵の死を喜ぶどころか本気で悲しがり、ヤンデレっぷりを見せつけます。この回想シーンが割と長く、何となく于正版『神雕侠侶』の五絶のコイバナエピソードぶっ込みを連想させます。

で、時系列は現在に戻り、薛洋は無羨、忘機らに成敗されますが、彼の復元した陰虎符は「鬼面人」こと謎のマスクマンに奪取されてしまいます。そして聶明玦の首なし遺体を発見……

「鬼面人」の正体を察した無羨は、莫玄羽の名義で忘機とともに蘭陵金氏の居城金麟台へと臨みます。金麟台は金光瑶が新たな主人となっておりましたが、その夫人が何か秘密を知ってしまったようで……というところで次回へ。
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