博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

大幇会続き

2008年05月06日 | 旅行・オフ会・展覧会
「チンギス・ハン」から出た後、池袋での二次会へ。そこで「我々は文字というものを完全に知らない社会や人々のことをどれだけ理解できるのか?」という話題になるが、このあたりになると正直頭が寝てました(^^;) 今から考えたら、そこでほとんど文字を知らないという設定の韋小宝の描き方はどうなのかという話をすれば良かったのかもしれません……

宿について就寝したのが午前3時半。そして目が覚めたのが午前5時半…… 私、旅行に出ると寝付きが悪くなるんですが、こんな調子で今日一日大丈夫なのかと思いつつ起床。この日、5月4日は宣和堂さん、八雲さんと東京都写真美術館の「紫禁城写真展」を見に行くことになっていました。

「紫禁城写真展」は明治から大正にかけての写真家・小川一真が1900年、すなわち義和団事件や八カ国連合軍による北京占領の頃に紫禁城などで撮影した写真を展示したものです。

宮殿の屋根が傷み、そこかしこで草木が生い茂って荒れ果てた紫禁城が写真に収まっています。「やっぱり手入れをしないとここまで荒れ果ててしまうんでしょうか」と宣和堂さんに聞いてみたところ、「いやあ、1年かそこら占領されてたからって、ここまでにはならんでしょう。普段からこんな感じで、重要な儀式がある時だけ清掃したりしてたんじゃないですかね」というお答え。な、なんだってーーーーっ!?それではまるで運動会の前日に生徒を駆り出して運動場の草むしりをさせる中学校みたいではありませんか(^^;)

その後、八雲さんのリクエストの蕎麦屋で板切り蕎麦を賞味し、神保町へ。今回の戦利品を挙げておきます。

○李開元『復活的歴史 秦帝国的崩壊』(中華書局、2007年4月)
……秦帝国崩壊の過程や始皇帝・劉邦・陳勝・趙高といった人々の人物像を描いているらしい。『東方』での書評を読んで興味を惹かれて購入。

○楊懐源『西周金文詞彙研究』(巴蜀書社、2007年11月)

○廖可斌『金庸小説論争集』(浙江大学出版社、2000年11月)
……数年前に物議を醸した金庸・王朔論争をまとめた本らしい。出来心で買っちゃいましたが、今から思えば買うほどの本ではなかったかなと少し後悔。

○有坂正三『狄仁傑の不思議な事件簿 簡約版『狄公案』』(文芸社、2007年12月)
……本当は同じ著者が同じ出版社から出した『包青天奇案』を探していたのですが、見つからず、取り敢えずこちらを購入。

結局あちこちぶらついて2時半に東京を発つはずが、5時まで東京に居座ることになってしまいました(^^;) お付き合いいただいた皆様、どうもお疲れ様でした。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第4回大幇会 | トップ | 『太王四神記』第22話 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして・・・ (迷子)
2008-05-11 19:52:46
初めまして・・・ときどきお邪魔させていただいてましたが、コメントは初めてです。
実は、大幇会の二次会ご一緒していました。お名前も知らなかったので、きちんとしたご挨拶もできずに失礼しました。
私も岡崎先生のあの話がずっと気になっています。文字を持たない人々の文化というのは、どちらかというと視覚や聴覚を持たない人たちの文化に近いものがるのではないかと考えてます。
何か参考になるものがあれば、教えていただけるとうれしいです。
返信する
Unknown (さとうしん)
2008-05-11 23:53:19
>迷子さま
どうもはじめまして!

こちらこそお名前もちゃんとお伺いしていない状態で申し訳ありません……

岡崎先生の話については、個人的には文字が無い社会で自分達の歴史なんかをどう伝えていくのかという点に興味があります。

迷子さんの関心に合うかどうかわかりませんが、岡崎先生も紹介されていた川田純造の『無文字社会の歴史』(岩波現代文庫)なんかを読まれてみてはどうでしょうか。
返信する
Unknown (迷子)
2008-05-18 15:25:10
ありがとうございます。
さっそく探してみます・・・
でも、鹿鼎記見終わってから、になりそうです。

PS お気に入りブログに入れさせてもらっていいでしょうか。
返信する
Unknown (さとうしん)
2008-05-18 21:02:49
>迷子さま
リンクはご自由にして下さって結構です。こちらからもリンクさせていただきます。

返信する

コメントを投稿

旅行・オフ会・展覧会」カテゴリの最新記事