博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『青雲志』その10

2016年11月25日 | 武侠ドラマ
『青雲志』第46~50話まで見ました。

流波山でいよいよ「神獣夔牛」が出現。「鬼王宗」の攻撃にさらされる正派諸派をありったけの力で助ける張小凡ですが、その際に師門「青雲門」だけでなく、普智から授けられた「天音閣」や「天書」の武功を使用したことが見咎められ、天音閣から青雲門に送られたスパイ、あるいは魔教の手先ではないかと詮索を受けることに……

神獣夔牛の一件が片付いた後、青雲門では掌門と七脈の各首座が天音閣・焚香谷の代表を招いて「三派会審」を開催し、小凡を審問することを決定。小凡はそれまで暫時謹慎となります。天音閣の武功をどこで身につけたのかと問い詰める師父・田不易に対して、事情を誰にも明かさないという普智との約束を盾に黙秘を貫き、師の怒りを買う小凡ですが、このシチュエーションは言うまでもなく金庸『笑傲江湖』のそれをなぞったものですね。

ここで「祖師祠堂」に隠された青雲門の至宝「誅仙剣」を奪い取ろうと秦無炎と金瓶児が侵入し、ついでに祖師祠堂の番人・万剣一と鬼王宗の朱雀使・幽姫との悲恋が語られます。いつぞやの曾書書が母親から聞いた昔話を題材にした演劇の脚本は、この話が元になってたんですね。そしてこの時に「碧瑶も来てるかも?」と気が散って秦らを取り逃がしたということで、雨の中跪いて師父に許しを請うことになった小凡ですが、そこへ本当に碧瑶が到来。


こうして恋人同士が二人で雨に打たれて跪くというシチュエーションも既視感が溢れますが……

三派会審の結果如何によっては小凡が処刑されるかもと、碧瑶が嫌がる小凡を連れ去ろうとしたところ、様子を見に来た陸雪琪に見咎められて乱戦となり、ドサクサに紛れて師に即いて青雲門にやって来ていた旧知の阿相によって天音閣に連れ去られます。そこで小凡は掌門の普泓から、すべての始まりとなった草廟村の虐殺の真相を知らされます。

七年前に「噬血珠」を手に入れた普智は、天音閣と青雲門の武功を組み合わせれば噬血珠の力が引き出せると、青雲門での修業を掌門の道玄に申し入れますが、あえなく拒否。で、帰り道に「煉血堂」の黒覆面に襲撃されて内傷を負い、草廟村で同じく黒覆面に襲撃された驚羽を治療するために内功を消耗させたことで、噬血珠の魔力に魅入られます。そして心願である青雲門と天音閣の武功の融合のため、小凡を弟子として自分の武功と噬血珠を授け、更に青雲門の同情を買って入門が認められるよう、村人たちを虐殺したという次第。草廟村の虐殺の下手人は黒覆面ではなく、外ならぬ普智その人なのでした。(ついでに普智は死んでおらず、生きていたことも判明)

ではその黒覆面の正体はということですが、今度は驚羽がその正体を突き止めます。七年前に自分や普智を傷つけ、更に青雲門で魔教のスパイとして活動していたのは、彼の師父の蒼松なのでした……


黒覆面バージョンの蒼松。もともと煉血堂の配下として誅仙剣を狙うために青雲門に潜入。煉血堂の崩壊に伴ってスパイ業務から手を引こうとしたものの、誅仙剣の魔力に魅入られた先代の掌門・天成子が門徒の虐殺を開始し、それを収拾した万剣一が、今度は新たな掌門の座を狙う道玄によって魔教の手先として誣告されるといった経緯を見て、正派にも嫌気がさしたとのこと。つーか誅仙剣も立派な呪いのアイテムだったようです……

そして小凡の帰還を承けて三派会審が開始されますが…… ということで次回更新分で完結ですが、小凡が闇落ちしそうでなかなかしません (^_^;)

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