博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『もろこし銀侠伝』/『ナポレオン』14巻

2010年11月06日 | 小説
秋梨惟喬『もろこし銀侠伝』(創元推理文庫、2010年9月)

「殺三狼」「北斗南斗」「雷公撃」「悪銭滅身」の4編を収めた武侠ミステリー連作。それぞれ舞台となる時代も登場人物も異なりますが、黄帝に由来する「銀牌」を持つ者が活躍するという点が共通してます。4編がこの「銀牌」によって緩くつながっているという構成がなかなか小憎たらしいです。更に明初の功臣粛清とかその時代ならではのネタも絡めてきて余計に小憎たらしい(^^;) 武侠とミステリーという取り合わせも、元々中国歴史物自体がミステリーと親和性が強いこともあって違和感なく融合しています。続編が同じく創元推理文庫にて12月に刊行予定ということで、こちらも楽しみです。

長谷川哲也『ナポレオン 獅子の時代』14巻(少年画報社、2010年10月)

エジプト遠征の話の続き。HENTAIなのはフランス軍だけかと思ってたら、イギリス軍も大概HENTAIでした\(^o^)/ ネルソンは自分にしか見えない白熊と口論するという特技を持ってましたが、この巻で初登場するシドニー・スミスはスピリチュアル系(?)オカマという設定になってます。本書のセリフを借りれば、「恐怖は感染する。勇気も感染する。そしてHENTAIも感染する」といったところでしょうか。もう色々と勘弁して下さい(^^;)

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2 コメント

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Unknown (きつり)
2010-11-07 00:47:12
HENTAIをもってHENTAIを制するわけですから。
HENTAIなのはむしろ当然の帰結かと……。

ウェリントンとかどうする気だ。
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Unknown (さとうしん)
2010-11-07 17:24:10
>きつりさま
ウェリントンももちろん水もしたたるいいHENTAIとして描かれることになるんでしょうw クトゥーゾフなんかも初期設定を無かったことにしてHENTAIになってそうな予感が……
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