博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『清平楽』その5

2020年05月15日 | 中国歴史ドラマ
『清平楽』第21~25話まで見ました。

仁宗が対西夏情勢の処理に追われる中、張妼晗が懐妊。案の定「お腹が痛む」だの「かと言って太医は信用できないから処方される薬は飲みたくない」だの「官家に側にいて欲しい」だのとわがままを皇后にぶつけます。曹丹姝は仁宗がそれどころではないと知りつつも、彼女が皇嗣となる男児を産む可能性もあるということで、わがままを聞き入れてやります。仁宗も皇后の処置が妥当だと褒めていますが、こんなことの繰り返しで曹丹姝さんが精神を病まないかどうか不安になってきます……

曹丹姝は皇后への不信感を仁宗にぶつけます。ここで仁宗が彼女の言うことを真に受けたらベタな後宮物になるのですが、このドラマの仁宗は良くも悪くもそこまではバカではないので、そういう展開になりそうでなりません (^_^;)

ここらへんで歴史イベント、畢昇の膠泥活字と活版印刷術の発明が挿入されます。と言っても「こんなもんが発明された」と韓琦や蘇舜欽らが官署で現物を手にするだけなのですが。

その韓琦らのもとで書記のような仕事を務める梁懐吉くん。温厚な性格と才識を買われて危うく張妼晗の側仕えにさせられそうになりますが、死亡フラグを適当に回避していますw また張茂則からさりげなく兄の梁元生も死亡フラグを無事に回避して生存していることを知らされます。この梁元生、対西夏戦の主将劉平の冤罪事件の証人として出頭する場面で、この作品では珍しいアクション・シーンで活躍したりしております。

そして康定二年、対西夏の最前線延州では、和平策の范仲淹と積極策の韓琦とが対立。韓琦の意見が通りますが、探索に出た宋側の軍が大敗してしまいます。


『左伝』に見える「止戈を武と為す」の字源説を狄青に説く范仲淹。結果としては范仲淹の和平策の方が妥当であったということになるのですが、李元昊と書信を取り交わしていたりして、西夏との内通を疑う声もあり、燿州へと左遷。

そんな中、張妼晗は女児を出産。ところがこの楚玥公主が病気がちということで色々ナーバスになっています。そこへ巫蠱によって楚玥が呪詛されているという疑惑が発生。張妼晗は側近の申告を信じて徽柔がその犯人ではないかと騒ぎ立てますが、梁懐吉の証言により、徽柔は心労で倒れた父帝のためにお祈りをしていたのだと明かされます。張妼晗は当然不満顔ですが……というあたりで次回へ。

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