博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『浣花洗剣録』その1

2008年01月10日 | 武侠ドラマ
『大人物』、『楚留香伝奇』など、ここんところ立て続けに古龍ドラマがリリースされていますが、その中でニコラス・ツェーが日本武士を演じているというのに惹かれて『浣花洗剣録』を見てみることに。

今回は全40話中第1~2話まで鑑賞しました。

「関外飛鷹」霍飛騰は駆け落ちした妻の白艶燭と暮らしつつ、春秋時代より伝世する九つの名剣を探し求めていた。そんなある日、妻の父で山東武林盟主の白三空の陰謀によって彼は妻と引き離され、また彼の持つ干将・莫邪の名剣を狙う蓬莱の剣客に勝負を挑まれる。霍飛騰は蓬莱の剣客の秘剣「燕返し」によってあえなく敗死しますが、この剣客こそ、かの有名な佐々木小次郎でありました!(注)

佐々木小次郎は干将・莫邪と、まだ赤子であった霍飛騰の息子、すなわち本編の主人公である呼延大臧(注)を引き取って蓬莱に戻る。大臧は出生について何も知らされないまま剣客として成長しますが、師の佐々木小次郎が「にてんいちりゅう」の(ママ。蓬莱人は平仮名しか使わないということになっているようです……)宮本武蔵(注)に敗死したのを機に、師の遺志を継いで九つの名剣を探し求めるべく、師の形見の長光剣(これが「物干し竿」にあたるらしい)を手に中原へと向かったのであった。



武侠版巌流島の決闘の図。海面が何やら爆発しております(^^;)


一方、大臧の母親の艶燭はその後侯淵と再婚し、方宝玉という男児を儲けますが、霍飛騰との別離が父の陰謀によるものだったと知ると絶望のあまり断崖絶壁から飛び降りて自殺。この時に侯淵もともに死んでしまいます。物語のもう1人の主人公宝玉は祖父白三空の手によって育てられますが、その祖父も中原にやって来た大臧により、何だかよく分からないままに殺されてしまい、彼は大臧を異父兄と知らずに祖父の仇として付け狙うことに……

ということでのっけから期待通りにハードかつハチャメチャな展開です(^^;) 久々に武侠ドラマでワクワクしてきました!これは先を見るのが楽しみですねえ。

(注)佐々木小次郎・宮本武蔵は本当はそれぞれ公孫梁・曹丘達俊という名前なのですが、あらすじサイトなどでは「左佐木」・「宮本武蔵」という表記になっており、またこの二人を意識したキャラであることが明白なため、(あと、そうしておいた方が断然面白いため、)この名前を採用することにしました。また呼延大臧は同様に公式サイト・あらすじサイトでは「山野大蔵」と表記されています。当初はこのネーミングを予定していたものの、何らかの事情で変更になったものと思われますが、はっきりしたことはわかりません……


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「出土資料研究の最前線へ発... | トップ | 『地中海世界を彩った人たち』 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
つっこみ所が多すぎて (ぐんまま)
2008-01-12 00:46:52
 もしや、新年最初のカキコになるんでしょうか?
 今年もよろしくお願いいたします。

 あらすじだけ拝見していると、ツッコミ所が多すぎて、突っ込めません。(笑)
 武蔵と小次郎でもすごいのに、恩讐関係すごすぎて絶句。

 続きを楽しみにしております。
返信する
Unknown (さとうしん)
2008-01-12 22:57:28
>ぐんままさま
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

ぼちぼちと続きを見てますが、人物関係が恐ろしく錯綜してます。そしてストーリーは古龍らしく出たとこ勝負な展開が続いてます(^^;)

返信する
はじめまして (Mario)
2008-01-14 00:39:29
 初めて寄らさせていただきました。
 「あらすじサイト」早速見てみました。翻訳ソフト頼りですがは貴重です。
 日本武士との決闘は、かつての名作(迷作)?、「妖刀斬首剣」や「武侠七公主」の雰囲気ですね。程小東がらみ「やり放題」で、爆発するは、飛びまくって変身までしてました。
返信する
Unknown (さとうしん)
2008-01-14 20:49:51
>Marioさま
どうもはじめまして!

>日本武士との決闘は、かつての名作(迷作)?、「妖刀斬首剣」や「武侠七公主」の雰囲気ですね。

日本・日本人描写がどことなく珍妙だったりしますし、確かにこのあたりの作品の影響を受けている感じです(^^;)
返信する

コメントを投稿

武侠ドラマ」カテゴリの最新記事