博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『宝蓮灯前伝』第10~24話

2009年04月22日 | 中国古典小説ドラマ
下界の俗人と結婚したカドで囚われの身となっている母を救うべく奮闘する楊戩ですが、玉帝の命で母瑶姫は十金烏(神話に出て来る10個の太陽の象徴)によって照り殺され、一気に鬱展開へと突入。前作では主人公の母親が囚われの身となりつつも兎にも角にも生存していることが救いとなったのですが……

で、十金烏のうち9人を倒し(このあたりは后羿の話をふまえてるんでしょうね)、天界へと殴り込もうとする楊戩ですが、「そもそもお前の母が天規を破って俗人と結婚さえしなければこんな悲劇は起こらなかった」「悪いのはお前の母だ」という西王母の話にうっかり説得されかかる始末。

このドラマの楊戩、ひょっとして意外と洗脳されやすい性格なんでしょうか(^^;) そして下界の大洪水を治めるべく尽力する楊戩兄妹ですが、このあたりから展開が中だるみに…… というか、ここまでのハイテンションな展開が異常だったのかもしれません。三聖母が宝蓮灯をゲットしたり、楊戩が灌江口に本拠を構えて三尖刀を手に入れたり、梅山六怪が登場したりと重要なファクターは出て来るんですけどね。
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2 コメント

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Unknown (楊藻)
2009-04-23 08:45:48
いまさらながらですけれども、さとうしんさまのドラマ等の感想、とても分かりやすくて面白くて(ツッコミとか特に)大好きです。

このドラマも面白すぎっ…と、観てないのに半分観た気になった感想を持ってしまったりしてるんですが、そもそも二郎真君が好きなもので…それも、(諸説あるのは承知なんですが)『西遊記』の二郎真君が、なんですよ。世界名作全集的なシリーズで初めて読んだ、小三か小四の時から!
ホントは孫悟空(と、その変化の術)に興味津々なくせに、玉帝から命令が下されるまで動こうとしないとことか、捕縛よりもむしろ勝負を愉しんでるんじゃないかという戦いぶり(子供心に、「捕まえる気ないじゃん」と思った)とか、そのひねくれぶり(?)が強烈でして、しかも犬連れ!たかだか小学校中学年がひねくれキャラってだけで好きになるはずはたぶんないんで(多分)、犬好きの血が共鳴したせいもあるかと思われます。
――そして太上老君の手出しに「余計なことを」とひそかに舌打ち。以降の話は、彼がいないためになかなか読む気が起きず、読んでもテンション上がらず…三蔵法師のしょーもなさを楽しめなかったのもあり。それに、詳しい話では後のほうで再登場してくれますが(でしたよね?)、子供向けのものではそれもなし。
話が飛びましたが…これからも、感想楽しみにしております。
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Unknown (さとうしん)
2009-04-23 21:04:31
>楊藻さま
>さとうしんさまのドラマ等の感想、とても分かりやすくて面白くて(ツッコミとか特に)大好きです。

ドラマの画像もほとんどアップしてないのにどれだけの人が面白がってくれるのかと思ってましたが、そう言ってくださると励みになります。

ちなみに画像をあまりアップしないのは、いちいちドラマを見ながら画像を取り込むのが面倒くさいからです(^^;) 以前はDVDのパッケージを取り込んでアップしていたこともありましたが、留学してからは手元にスキャナーが無いので、それも出来なくなりました……

『西遊記』は正直、序盤の大鬧天宮の部分が一番面白いですね。中華圏制作の『西遊記』ドラマもこの部分が長くなる傾向がありますし。このあたり、日本制作の『西遊記』ドラマは分かってないなあと思います。
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