二畳庵主人(加地伸行)『漢文法基礎 本当にわかる漢文入門』(講談社学術文庫、2010年10月)
加地伸行氏がその昔「二畳庵主人」の筆名でZ会から出した大学受験用の漢文の参考書ということですが、はっきり言ってセンター試験の漢文レベルならここまで高度な知識が無くても満点を取れると思います(^^;)
漢文を教わる側というよりも教える側向けの教則本、もうちょいおまけしても中国学専攻で漢文にどっぷり取り組まなきゃならん大学生向けの入門書といったところでしょう。著者自らが「二畳庵先生が考える基礎ということばは、基礎医学とか、基礎物理学といったことばで使われているような意味」と言うだけはあります。
しかし著者の二畳庵先生(の中の人)はあくまで高校生向けということで書いてあるので、「おっと、『有』の下にはなにもない。なにも身につけていない。さあ、そこで思い出せ、この『有』のハダカ姿の恥ずかしさを。急いで下にパンツとして『之』をはかせると、」(本書478頁)といった具合に、内容と語り口との落差が恐ろしいことになってます(^^;) ここん所が本書の魅力なのかもしれませんが……
加地伸行氏がその昔「二畳庵主人」の筆名でZ会から出した大学受験用の漢文の参考書ということですが、はっきり言ってセンター試験の漢文レベルならここまで高度な知識が無くても満点を取れると思います(^^;)
漢文を教わる側というよりも教える側向けの教則本、もうちょいおまけしても中国学専攻で漢文にどっぷり取り組まなきゃならん大学生向けの入門書といったところでしょう。著者自らが「二畳庵先生が考える基礎ということばは、基礎医学とか、基礎物理学といったことばで使われているような意味」と言うだけはあります。
しかし著者の二畳庵先生(の中の人)はあくまで高校生向けということで書いてあるので、「おっと、『有』の下にはなにもない。なにも身につけていない。さあ、そこで思い出せ、この『有』のハダカ姿の恥ずかしさを。急いで下にパンツとして『之』をはかせると、」(本書478頁)といった具合に、内容と語り口との落差が恐ろしいことになってます(^^;) ここん所が本書の魅力なのかもしれませんが……