これまでずっと間違った印象操作で
「社会主義・共産主義」=「独裁体制」とか
「資本主義」=「自由主義」とか
という感じで、勘違いしている人がとても多い。
でもさ、
そうやって決めつけるのはなんか変だと思わない?
なぜ「社会主義」(共産主義社会に至る前に移り変わる労働者のための社会)が生まれたのか?って事。
これを考えてみたら
いきなり「独裁体制」なんてことには結びつかないんだよね。
今回はここら辺を考察してみたいと思う。
資本主義経済ってのは元々は産業革命の頃から始まった経済システムなんだよね。
つまり、「資本家がいかに儲けることができるか」という経済システム。
資本主義経済は「できるだけコストを低く利益を多く」のために導入されたシステムなので
そこで働く労働者のコストはできるだけカットされ
劣悪な環境で働かされることになった。
これを見て「労働者の人権」を考えるのは当たり前なことだよ。
そこから生まれてきたのが「社会主義経済」だってこと。
全人口の9割以上が労働者なんだから
普通はこの「社会主義経済社会」になってもらうのが労働者にとったら一番いいと思うのが自然なわけなんだよね。
でも、
今の日本人はそう考えていない。
逆に「社会主義はヤバい」なんて思ってる。
それはなぜか?
本当に「社会主義はヤバい」と思ったのは、
資本主義下で大儲けしている資本家たちなんだよな。
社会主義なんかになってしまったら、
自分たちが労働者から搾取して金儲けしてきたことが糾弾され、
その利益を労働者に還元されてしまう、と恐れたわけ。
だから、
「社会主義経済」という考え方そのものを潰そうと考えたわけ。
だからこそ
冒頭で紹介した「社会主義=独裁」なんていう間違った考え方を流布するキャンペーンを始めたってわけなんだよ。
「社会主義=暴力的」なんてのもそう。
でも実際は、
ほんの1割程度の資本家が自分たちのためだけの政治をする政治体制なんだよね。
つまりほんの一部の人たちのための政治が行われる「資本主義制」こそが「独裁体制」と相性がいいんだよ。
そのほんの一部のために警察や軍隊を動員して一般庶民を抑えつける。
こういう状態が戦前の日本だったり、ファシズムだったりしたわけで。
でも「社会主義国」を標榜した国々も同じように「独裁」「暴力」が蔓延したりもした。
それを例に挙げて資本家たちが一大キャンペーンをした結果が現在の印象になっちゃってるってわけ。
つまり何が言いたいかというと、
「資本主義」「社会主義」っていうのは
単に「資本家優先」か「労働者優先」の経済システムかの違いなだけで
「独裁」とか「暴力」とかっていう「政治システム」とは全く関係が無い事象なんだって事。
どんな「主義」でも、
社会変革を性急にどんどん進めていこうとすると、
どうしても「独裁」になっちゃうって事なんだよね。
ここから学べるのは、
まず目指すべきは「資本家も労働者も住みやすい社会にする」だと思うんだよ。
そのためには、いわゆる「修正資本主義」とか「社会民主主義」とか言われる経済システムを目指す。
そうすれば、
お互い良いとこどりで、
極端な格差も生まれないし、
極端な平等も無い状態になる。
今の自民や維新が目指す「新自由主義」ってのは
元々の「原初資本主義」にしようという考え方なので
これは社会を壊した前例があるからこんなのはあり得ない。
目指すべきは「資本主義と社会主義の融合した修正資本主義かもしくは社会民主主義」なんだよね。
格差はできるだけなくす方向で、
でも、
あまりにも平等なのは労働意欲を萎えさせるから、
そのバランスを取りながらの社会運営が必要になるって事。
資本家たちや統一協会などの「反共キャンペーン」には乗せられない事。
国民のほとんどが労働者なんだから
労働者が生きやすい社会を目指す。
これが大切なんだと思う。