ちょっと前にご紹介した壁面画のことなんだけど、
これは、実は子どもたちの手形で紅葉を表現しようとしたもの。
手のひらにベットリと絵の具をつけて、
木の幹の下絵を描いた横4m、縦1mほどの模造紙に
べたべたと黄色、黄緑、オレンジ、赤の順に手形を付けていって
それで紅葉を表現しようとした。
↑でもそのうち、
男子グループは、べたべたするだけじゃ飽き足らず、
適当にぐちゃぐちゃと塗りたくり始めた。
支援する大人たちは一様に「そんなこと止めなさい!」と注意を入れてたので
ボクの方から
「大丈夫。好きにやらせてください」とお願いした。
そして、
子どもたちには、
「この絵にとって良いようになると思ったことはどんどんやっていいからね~」と声をかけた。
この遊び感覚がいい方向に持っていけるという直感が働いたんだよね。
もちろん、意図せぬ方向だったんだけど、
意図する方向だけが良いわけじゃない。
ふとしたハプニングがものすごく良い方向に行けるチャンスでもあったりするわけで。
↑女子グループの方は、
文字通り意図したような紅葉が出来上がったんだけど、
男子グループの絵と比べてみると、
なんだかこじんまりしている雰囲気がぬぐえない。
まあ、もちろん、
どちらともそれぞれが良い出来であることには違いないんだけどね~。
でも、
ハプニングで生まれたものの方が、
「一期一会」な感じがするし、
とても貴重なものに思えてくる。
あの雰囲気で、あのメンバーで、あの瞬間がすべてそろってないと
これは出来上がらなかったという印象があるからね。
ボクも個人的には、
予定通り進むのも悪くはないんだけど、
こういうハプニングがあったものの方が大好きなんだよね~。