妻と息子はもうすでに観てたんだけど
ボクはいろいろあって観る時間もなく
「まあ、観たきゃレンタルして観るさ」などと思ってたんだけど
昨日、ようやく時間がとれ観ることができた。
息子や妻から「夢のなかを行き来する映画だよ」という情報をもらってた以外全く知らず、
「ああ、なんかありがちな映画かも・・・」なんて思いながら観てみたが
予想外に面白くて最後まで集中でき、ここ最近見た映画の中で1位2位を争うほどだったよ。
監督のクリストファー・ノーランは
「バットマンビギンズ」や、その続編の「ダークナイト」を撮ってる監督さん。
バットマンの実写版は大概面白くなくて、だからバットマン自体興味も湧かなかったんだが、
このふたつの「バットマン」はけっこう面白い映画に仕上がってて
バットマンに興味もないヒトでも十分楽しめる映画なんだよね。
んで、この「インセプション」を観て、確信が持てた。
この監督さんはものすごい才能の持ち主だってね。
この映画は「他人が構築した夢の中にもぐりこんで、ターゲットとされるヒトの意識下に『ある考え』を埋め込む」というお話で
単純といえば単純なんだが、うまくエピソードを作って話をつなげていかないとまるっきりちんぷんかんぷんな映画になるか、
考え方はわかるがいかにもマスターベーション的で「理解できるヒトが理解できりゃいい」っていうような傲慢な映画になるか、
いかにもありがちで薄っぺらな印象しか残らない映画になるか、
力のない監督さんだと以上の結果に陥ってしまいそうな話なんだが
いやあ~、おかげさまで最後まで息つかせぬ展開でものすごく楽しい時間が過ごせたよ。
エンディングも、
「ここは本当に現実なんだろうか・・・夢の続きなんじゃないのか・・・」と錯覚させるような終わり方で、ここらへんは賛否に分かれるところだと思うけど
ボク的には、「主人公のコブは現実の世界に戻ってきた」という確信が持てたから
まったく問題なかったな。
現実でも、夢から覚めた後ボーっとしてよくわからない状態になったりするからね。
深い夢になればなるほどそうなる気がする。
そういう感じを表現してるんじゃないかって思ったんだけど
妻の職場の同僚はそこらへんがハッキリしなくて不満だったらしい。
ま、
そこらへんは自分の目で確かめてくださいな。
じっくりと集中して観賞した方がより楽しめるんで、
観る前はトイレなんかもすべて済ませといて電話の音量もオフにしとくと、より映画の世界にはまり込んでいけると思うんでお勧めですよ。