高3の息子が言った。
「昔は『殺人したら死刑でもしょうがない』と思ってたけど『なんか変だな~』と違和感もあった。
今は『殺人したから殺します』は明らかに矛盾しているとハッキリと言える。
やっちゃいけないようなことを無抵抗の人間にやるのは絶対おかしいよ。」
被害者感情の面から死刑制度存続を訴える人がいるけど、
実際の話、犯人が死刑執行されても「無力感」は増すばかりなんじゃないかと思う。
いくら自分の手で「仇討ち」できたとしても、
「仕返し」は何も生まないからね~。
被害者遺族の求めることは「その死」が無駄じゃなかったと感じたいと思うんだよね~。
だから、
犯行の真相がわかり、犯人の心情も理解でき、
その裏に隠れた社会の闇の部分にスポットライトが当てられ
その原因となるものが明らかにされ、その対応がなされて初めて「その死」を受け入れられるんじゃないかと思う。
「被害者の死は無駄じゃなかった」ということにつながるからね。
何かしらの意味がないと本当に空しいと思う。
でも、きちんと精査され、
その死も意味があったとなれば、少しは救われた気がするんじゃないかと思うんだよね~。
もちろん一概には言えないけれど。
少なくとも、
死刑制度を含む「厳罰」には「犯罪抑止力はない」とする研究結果もあるし、
実際、死刑制度を廃止し、それを踏まえて刑法を見直しをした国からは
逆に「凶悪犯罪が減った」という報告もあるくらいだからね。
犯罪を犯す人間は捕まった時のことなんて考えないよ。
捕まると思ったらそれが抑止力になると思う。
厳罰じゃないんだよね。
と、いうわけで、
死刑制度には疑問を感じている今日この頃なのでありました。
それにしても、
毎日暑い日が続くね~。
夏だから仕方ないんだけどね。(笑)