自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

王と言っても・・・

2020-04-28 17:51:00 | お散歩
クサノオウ[瘡の王](ケシ科)
北海道~九州の林縁、荒れ地、人家の周辺などに生える越年草。茎は基部より分枝し、葉の周囲は羽状に切れ込みます。
4~8月、茎先に散形花序をだし、黄色い4弁花を咲かせます。
以前にも載せましたが、クサノオウにはアルカロイドの一種、Chelidonine(ケリドニン)やProtopine(プロトピン)、Berberine(ベルベリン)、Sanguinarine(サンギナリン)等が含まれ、誤食すると昏睡、呼吸麻痺、感覚末梢神経麻痺などを起こすことがあります。
また茎などを傷つけると出る黄色い乳液が肌につくと、炎症を起こすこともあります。
綺麗な花ですが、見るだけにした方が良さそうです。

このクサノオウは、コンクリートの擁壁の隙間から生えています。
12年前に初めてここで撮りましたが、それ以来毎年ここで花を見ることができるのです。
越年草ということなので、初めに見たものとは違うのでしょうが、年々立派な株に成長しているように見えます。
クサノオウの種子には、脂肪がたっぷり含まれているエライオソームが付いています。
アリがこれを求めて集めるので、こうした隙間から生えることも可能なのでしょうね。

4月下旬 横浜市内にて

コメント (10)
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