自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

足元にて・・・

2012-07-31 21:09:00 | お散歩

ヒメヤブラン[姫藪蘭](ユリ科)
北海道~沖縄の日当たりのよい草地などに生える多年草。葉は長さ10~20cmの線形で、多くは根生します。
7~9月、茎先に淡紫色の小さな花を総状に疎らにつけます。花被片は6個で平開します。花茎は葉よりも短く、高さ10~15cmになります。
以前来た時には、この林縁の一角は、ヒメヤブランに覆われていました。今年は少し前に草刈りが行われたらしく、ヒメヤブランの花があまり見当たりませんでした。
ひとつ、ひっそりと咲いていたヒメヤブランの花、心無しか、元気がないように見えました。

2010年の花

7月中旬 横浜市内にて
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秋の気配・・・サジガンクビソウ

2012-07-30 20:33:00 | お散歩

サジガンクビソウ[匙雁首草](キク科)
本州~沖縄のやや乾いた山の木陰に生える多年草。葉の縁にはほとんど鋸歯は無く、茎葉は少なく倒披針形です。根生葉は舌状で花期にも残るのが特徴です。
8~10月、茎先に頭花を下向きにつけます。頭花は半球形で柄があり、多くはその直下に葉状の苞があります。
林の中では、サジガンクビソウが花をつけていました。この花は秋というイメージがあるので、7月に見ると、なんだか夏が終わってしまったように感じてしまいます。
サジガンクビソウの特徴である、花期にも残る根生葉の様子が分かるでしょうか。この根生葉を撮りたかったのですが、花の方はぼやけてしまいました。
この林では、ヤブタバコやガンクビソウ、ヒメガンクビソウなど、同属の花たちも見ることができます。サジガンクビソウやヒメガンクビソウは、この中でも少し早めに花をつけるようです。
暑い日が続いていますが、秋は確実にやって来ていますね。

2011年の花

7月中旬 横浜市内にて

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林縁の出会い・・・ニガクサ

2012-07-29 21:47:00 | お散歩
ニガクサ[苦草](シソ科)
北海道~沖縄の山野のやや湿った半日陰に生える多年草。葉は狭卵状長楕円形で、ほとんど無毛です。縁には不揃いの鋸歯があり、先は尖ります。
7~9月、上唇が短く、下唇が長い、紅紫色の唇形花を咲かせます。
蕚には腺毛はなく、疎らに短毛だけがあり、上歯は鋭頭です。

いつもの林縁を歩いていると、小さな花を咲かせた草に出会いました。あまり見た記憶のない花です。
全体的な雰囲気はシソ科っぽいですが、初めは何かわかりませんでした。辺りには、まだ花を咲かせていない個体も多く生えていて、ちょっとした群生になっていました。
以前、この辺りにニガクサが生えていたと教えていただいたことを思い出し、その正体がわかりました。
歩き慣れた所でも、季節が違うと新たな出会いもあるんですよね。これもちょっと嬉しい出会いでした。

7月中旬 横浜市内にて

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これも蔓・・・ヒヨドリジョウゴ

2012-07-28 17:50:00 | お散歩

ヒヨドリジョウゴ[鵯上戸](ナス科)
ヤブガラシの蔓延る林縁では、別の蔓植物がこんな花を咲かせていました。
久しぶりのヒヨドリジョウゴの花です。
去年は色々あって、花の季節に巡り合うことが出来ませんでした。白い花弁が反り返っていて、可愛い姿ですね。
このヒヨドリジョウゴは、茎が若干太めで、葉もしっかりしていて、逞しい雰囲気がありました。
日当たりのよい林縁だからでしょうか。それともこの土地が、特別栄養がよいのでしょうか。
こんな蔓の蔓延る林縁も、あっという間に宅地へ「開発」されてしまいます。
温暖化を抑止するには、都会にこそ緑を増やさなければならないと思うのですが、減らす動きが止まりません。

ヒヨドリジョウゴの実

7月中旬 横浜市内にて

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再び登場・・・ヤブガラシ

2012-07-27 22:25:00 | お散歩
ヤブガラシ「藪枯らし」(ブドウ科)
先日載せたばかりのヤブガラシです。ここでも、すさまじい蔓延り方です。
ヤブガラシは、時折とても大きな姿を見せてくれます。画面上部の葉は、普通サイズのヤブガラシです。
その下に見える葉の大きさが分かるでしょうか。ひとつの小葉に、普通サイズの葉が丸ごと入ってしまいそうです。
これよりも、さらに大きなサイズの葉にも出会うことがあります。
何故、大きさがこんなにも違うのでしょう。不思議です。

こちらのヤブガラシは、花が終わり、実をつけ始めています。
いつもは境川沿いで、ヤブガラシの実と出会っていますが、それ以外の場所で出会ったのは初めてのことです。
滅多に出会うことのないヤブガラシの実、新たな出会いは嬉しいですね。

2011年の実

7月中旬 横浜市内にて

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