自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

北海道へ・・・番外編

2024-12-06 22:15:36 | 旅行

函館観光には、ほぼ市電を使いました。これは函館市電の路線図です。1913年(大正2年)に路面電車として走り始め、最盛期には12系統あった路線は現在2系統だけになり、函館どつく前と谷地頭を出た電車は、十字街から同じ線路を走り、湯の川まで行きます。週末の日中は、それぞれ1時間に4本ずつ電車が走っていました。


これは今回使った1日乗車券です。利用する年月日をスクラッチする方式は初めて見ました。料金は2kmまで210円で、最大260円かかります。3回乗れば元が取れる計算です。ただ、いくつかの店舗で割引などのサービスがあり、2日目の昼食をとった五島軒では、550円のソフトドリンクがサービスとなっていて、もうこれだけで元は取れた感じでした。
市電函館バス1日乗車券や市電函館バス2日乗車券、市電24時間乗車券などの他のお得な乗車券は、いずれもスマートフォン対応のみとなっています。交通系ICカードも使えるので、最終日はPASMOを使って乗りました。

これは最初に乗った電車です。2007年に導入された超低床電車です。入口から出口の床面を停留所の高さに揃えているそうです。この電車は2両連結されている感じです。



8000形は、昭和30年代製の800形の台車などを活用して、車体を2000形相当の物に取り替えた車両です。10両が運行されているそうですが、よく見かけた車両です。

こちらは2000形、1990年代初めに導入された車両です。この頃3000形も導入されていますが、写真を撮り忘れました。その3000形は函館市電初の冷房車だそうです。私が若い頃は、北海道を走る自動車には冷房があまり普及していなかったと記憶しています。夏でも涼しかった北海道ならではのことでしょうね。


これは昭和35年に登場した車両です。レトロな感じがなんともいえません。この形式は14両製造されたそうですが、今でも4両が営業運転をしているそうです。


最後に乗った電車は、昭和40年に登場した車両です。800形として残っているのはこの1両のみだそうです。市電のほとんどの車両は全面ラッピングが施されていますが、この車両はラッピングがされておらず、当時の標準色「笹色ツートン」と呼ばれる塗装です。


来年は還暦を迎える車両、中央扉横の窓の上には、形式番号がありました。この他にも車両形式はありますが、函館市電には現在37両の車両があるそうです。
横浜でもかつては市電が走っていましたが、1972年に全線が廃止されました。子供の頃に市電を見た微かな記憶があるのですが、乗ったことがあるか覚えていません。まあ、私が生まれ育った所には、市電は来ていませんでしたから、記憶が無いのも仕方が無いことだと思います。
函館の旅の記録は、今回が最後となります。次回からは、通常のブログに戻ります。

11月下旬 函館市内にて

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北海道へ・・・3

2024-12-05 17:26:50 | 旅行

3日目は、朝から良く晴れていました。この3日間で天気が一番良かったと思います。前日は思ったほど晴れていなかったので、津軽海峡越しの津軽半島などが良く見えるのではと思って、市電に乗って再度立待岬へ行ってきました。
前日よりも1時間ほど遅い到着でしたが、太陽が眩しいくらい良く晴れていました。太陽の下にうっすらと見えるのが津軽半島です。


左手にうっすら津軽半島が見えています。右手にうっすらと見えるのは松前半島でしょうか。山の上は雪化粧していました。この日も風はありましたが、波は前日より比較的穏やかに見えました。


枯れ木越しに函館の市街地を眺めています。ツルウメモドキに似ている赤い実が残っていましたが、草木はほとんど枯れていました。


湯の川温泉方面を眺めると、背後には雪化粧をした駒ヶ岳の姿が見えました。昼過ぎにはこの雪も溶けたのか、黒っぽい山肌が目立ってきました。やはり暖かなのですかね。


その後、市電に乗って金森赤レンガ倉庫に行きました。赤レンガ倉庫には、ツタに覆われた倉庫がいくつかあります。そのツタの葉は、どれも真っ赤に色付いていてとても綺麗でした。紅葉した葉の陰には黒っぽい実の姿も見えました。

葉の少ないところでは、実の姿が良く見えます。ツタはブドウ科ツタ属ですが、なんとなくエビヅルの実にも似て見えました。倉庫の外観を撮っている人はたくさんいましたが、ツタの実を撮る人は私ぐらいでしょうかね。


ここはスルメイカ専用の水揚げ場です。函館滞在中は、スルメイカが不漁だったので、活イカを食べることが出来ませんでした。生け簀に放したイカを釣ってその場で食べる、というのも名物らしいのですが、どこの店も生け簀は空でした。
ご当地ドリンクの「函館ガラナ」、売店で見つけて気になって買ってしまいました。コーラのような色をした炭酸飲料で、味の好みはそれぞれでしょうが、私は美味しく飲みました。


港には青函連絡船として活躍した摩周丸が、当時使われていた旧函館第2岸壁に係留され、船内が見学できるようになっています。青函連絡船の歴史なども学べる記念館となっているのです。私の地元横浜港には、戦前から戦後まで活躍した貨客船「氷川丸」が係留されています。同じように船内が見学できて、子供の頃は何度も乗船(見学)したことがあるので、懐かしく思い摩周丸の見学もしてきました。
摩周丸を下船した後は、函館朝市に向かって少し遅い昼食をとりました。朝市食堂二番館の500円海鮮丼は、とても美味しかったです。
赤レンガから函館駅までは、海の景色を眺めながら歩いて行ける距離です。その後、駅からシャトルバスに乗って空港に向かい、函館の旅は終わりました。

11月下旬 函館市内にて

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北海道へ・・・2

2024-12-04 18:07:30 | 旅行
2日目は朝早めにホテルを出て、市電に乗って谷地頭まで向かいます。終点谷地頭の電停近くには、この神社の表参道がありますが、日曜日の朝でしたので、人も車もほとんどいませんでした。


函館八幡宮は、幾度かの遷座を経てこの地に鎮座されています。この鳥居は、表参道から数えて三つ目でした。左手に見えるのは手水舎です。


こちらが本殿です。“現在の社殿は大正4年に竣成したもので「大正式八幡造」の代表作と言われ、社殿の形式は聖帝八棟造りで、聖帝造(日吉造とも言い藤原時代の寝殿造の後方の一間を切り取った形)に、八棟造(権現造とも言い本殿と拝殿とを中殿で連結)を併せた実に森厳にして優雅である。” 【北海道神社庁HPより】


函館八幡宮でお参りした後に立待岬に行くのですが、神社の前にある道を行くと峠を越えて行けるようなので、その道を選びました。これは途中で見えた町並みです。この写真でははっきりしませんが、画面中央のまっすぐな道の中央付近に谷地頭の電停があります。


さほど時間はかからずに、立待岬に到着しました。風が強くて、予報よりも雲が多い空でした。11月からの冬期間は、立待岬に通じる道が通行止めだからか、他に2~3組程しか観光客の姿は見えませんでした。


これが津軽海峡、遠くに見えるのは津軽半島でしょうかね。ウミネコやカラスがたくさんいましたが、風に流されて思うように飛べないようでした。


石川啄木一家のお墓などがある墓地を抜けて戻ります。漁港にはたくさんのウミネコたちがいました。写していませんが、この左手の方では、何人かの方がサーフィンを楽しんでいました。見ているだけで寒くなってしまいます。
この後、市電に乗って金森赤レンガ倉庫まで行きました。


赤レンガ倉庫を観光して、土産物の品定めをした後に函館の坂を巡りました。この坂は、八幡坂。以前、台所洗剤のCMに使われて一躍有名になったそうです。ここは坂の一番上、丁字路になっています。車の通りは少なかったのですが、車が来たのに交差点の中央に立って、写真を撮り続ける人がいたので、思わず注意してしまいました。旅の恥はかきすて、では困りますね。


こちらは旧函館区公会堂。大火によって焼失した町会所を再建しようと1910年の完成した建物です。国指定重要文化財で、大規模修理を経て2021年4月にリニューアルオープンしたそうです。この近くには、函館ハリストス正教会など教会がいくつもあり、それらを眺めながら街ぶらして、五島軒で昼食を食べた後、歩き疲れて市電に乗ってホテルに戻りました。


この日、一番の目的は函館山からの夜景を眺めることです。函館山ロープウエイに乗り、函館山展望台に着いたのは日没少し前でしたが、展望台は既に人があふれていて夜景を望む場所がありません。やむを得ず引き返して、漁火公園で夜景を待ちました。ここからの眺めも良いのですが、軌道のロープが写り込みます。


街の灯りが輝いてきて夜景となりましたが、強い風の吹く中、1時間近く立っていたので身体が冷えてしまいました。下から上がってくるゴンドラは満員です。この公園にも人が溢れてきました。


これは乗り場のある室内からの眺めです。展望台はこの建物の上にあるので、そこからの眺めに近いのでしょうかね。さっさと下りのロープウエイに乗ってしまったので、後から妻にもっとゆっくり眺めたかったと怒られてしまいました。南部坂を下って赤レンガ倉庫のある港町まで戻り、夕食を食べてからこの日も谷地頭温泉で、冷えた身体を温めてからホテルに帰りました。

11月下旬 函館市内にて

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北海道へ・・・

2024-12-03 18:10:04 | 旅行

10日ほど前の週末に、妻と二人で北海道に行ってきました。朝早い羽田発のエア・ドゥ にての旅立ちです。


空港からシャトルバスに乗って約20分、着いたのは函館駅です。函館の地を踏んだのは初めてのことです。


駅で荷物を預けてまず向かったのは、トラピスチヌ修道院。1898(明治31)年に創立された 、日本初の女子観想修道院 です。修道女の方々がいらっしゃるので建物の中には入れず、庭園の散策が出来たのです。


函館空港近くの高台に立っているので、眺めが良かったです。右手に立待岬があり、沖に見えているのは下北半島でしょうかね。よくわかりません。


函館駅に向かう1時間に1本しか無いバスに乗り、湯の川まで来て途中下車。湯倉神社にお参りしました。湯の川温泉の鎮守として、大己貴神と少彦名神の二柱が祭られています。


湯の川温泉の町中を少しぶらぶら歩いていると、歩道にはこんな消火栓がありました。函館の消火栓は黄色いようです。


湯の川温泉の電停近くにある足湯に浸かって一休み、その後市電に乗って五稜郭まで行きました。電停からここまで来る途中、にわか雨に降られて少し濡れてしまいました。


五稜郭の中をゆっくりと散策しているうちに、青空が広がってきました。さあ次は目の前に見えている五稜郭タワーに上ります。

展望台から見下ろした五稜郭、タワーの影があるのが少し残念です。13時頃に撮りましたが、この季節は午前中に来れば影が入らないかと思います。
少し遅い昼食は、展望台からも見えていたラッキーピエロ五稜郭公園前店でとりました。
その後、駅前のホテルにチェックイン。少し休んでから、市電に乗って谷地頭温泉へと向かいました。終点、谷地頭の電停から徒歩5分くらいにありますが、地域住民の方にも利用される温泉です。鉄分を含んだ茶褐色の源泉掛け流し。ちょっと高めの湯温でしたが、冷えた身体が良く温まりました。

11月下旬 函館市内にて

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初めての・・・ダンコウバイ

2024-10-19 17:40:33 | 旅行

ダンコウバイ[檀香梅](クスノキ科)
関東~九州の山地に生える、雌雄異株の落葉小高木。葉は互生し広卵形で、先は3浅裂することが多いです。縁は全縁で、葉先はとがらず丸みがあるのが特徴です。
3~4月、葉が開く前に黄色い花を咲かせます。果実は球形の液果で、赤色~黒紫色に熟します。
先日、妻と二人ではとバスツアーのブドウ狩りに行ってきました。ブドウ狩りの前に立ち寄った昇仙峡で、ダンコウバイの果実と出会うことができました。今まで旅先などでダンコウバイの葉を撮ったことはありますが、花や果実を見たことがありませんでした。
意外なところでの初めての出会い。嬉しいものですね。

10月上旬 山梨県内にて

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