自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

草はらのハンター・・・

2011-07-31 21:34:00 | お散歩


アオメアブ[青目虻](ムシヒキアブ科)
本州~九州、四国、沖縄の草はらや林周辺などに見られる、ムシヒキアブの仲間です。
緑色をした複眼を持つのが特徴で、体色は黄色味が強く、脚は黒色で、すねの部分が鮮やかな黄褐色になります。トンボやハエ、アブなど他の昆虫を捕まえて体液を吸うそうです。
去年は田んぼの畦で、交尾中のムシヒキアブに出会いましたが、今年は草はらで見つけました。
上下どちらがオスなのかメスなのか、よく分かりません。この時、この草はらには何匹ものアオメアブらしき虫が飛んでいました。以前、飛んでるトンボを捕らえた直後の様子を見たことがあります。体液を吸って生きていると聞くと、怖ろしい虫に見えますね。

2010年の様子

7月中旬 横浜市内にて

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今年も豊作・・・ツルウメモドキ

2011-07-30 19:49:00 | お散歩


ツルウメモドキ[蔓梅擬](ニシキギ科)
去年の暮れに、割れて赤い実を覗かせていたツルウメモドキ。今年もたくさんの実をつけていました。
この季節の実を見るのは初めてです。そういえば、去年は花を見ようと探したのですが、うまく出会うことができませんでした。今年は花を探すことを忘れていました。これほど生っているのなら、花もたくさん咲いていたのでしょうね。
また来年挑戦してみます。

12月の実

7月中旬 横浜市内にて

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道端にて咲く・・・スベリヒユ

2011-07-29 21:12:00 | お散歩


スベリヒユ[滑り莧](スベリヒユ科)
歩道の脇に、こんな花も咲いていました。小さな花ですが、可愛い花を咲かせるスベリヒユです。
以前にも載せましたが、マツバボタンなど、ポーチュラカと呼ばれる園芸種の仲間になります。
このスベリヒユ、C4植物と呼ばれ、効率的に二酸化炭素を取り込むので、気孔を大きく開けずに、空気中の低い濃度の二酸化炭素をすみやかに体内へ取り込むことができるそうです。
そのため水の消費量を、普通の植物の約半分に節約できるのです。また、二酸化炭素を効率よく取り込むことから、二酸化炭素不足が生じず、光を無駄にすることなく、晴天の日の昼間の強い太陽光を全て使って光合成ができるのだそうです。
植物は、皆同じように光合成をするのかと思っていましたが、色々と特徴があるんですね。
そんなスベリヒユ、野菜として食す地域も多いそうですが、未だに食べたことがありません。

2009年の花

7月中旬 横浜市内にて

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これもやっぱり、毒・・・ヨウシュヤマゴボウ

2011-07-28 21:52:00 | お散歩


ヨウシュヤマゴボウ[洋種山牛蒡](ヤマゴボウ科)
各地の道端や空き地などに生える、北アメリカ原産の多年草。茎は赤味を帯びて、高さ1~2mになります。
6~9月、総状花序を斜上して出し、わずかに紅色を帯びた白色の花をつけます。花弁状の萼片が5個あり、子房は緑色のカボチャ状になります。果実は偏球状の液果で、黒紫色に熟します。
これも道端でよく見かけますが、全草に毒のある有毒植物です。根や実に特に毒があるそうです。
色濃く熟す実は、ブドウのようにも見えますが、潰すと紫色の液が出るので、子供たちが遊んでいることもありますね。
口にしなければ大丈夫のようですが、取扱いには注意が必要です。種子の散布は、鳥によるということですが、鳥は丸呑みにするから、毒性がより低いとも言われています。
先日載せたタケニグサ同様、道端で折られている姿を見かけることは珍しくありません。有毒だと知っている方が、そういうことをするのでしょうか。ただ単に、大きくなるからという気もしますが、折られた姿を見るのはかわいそうですね。

7月中旬 横浜市内にて

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毒なもの・・・シキミ

2011-07-27 20:42:00 | お散歩


シキミ[樒](シキミ科)
久しぶりに花の姿を見てみたかったのですが、見に行くのが遅すぎたようです。
すでに特徴ある形をした実がなっていました。
以前にも載せましたが、シキミはほぼ全体に毒のある有毒植物です。anisatine(アニサチン)という痙攣性の神経毒が含まれています。かつて、中華料理などで使うスパイスの一種八角と間違えられて、日本から輸出されてしまったことがあるそうです。輸出先では当然中毒事件が起こったそうです。また、シイの実と間違われて、食べられることもあるそうで、キャンプなどに行った時は注意が必要ですね。
そんな危険な植物が、町外れの雑木林の片隅に生えています。子供が悪戯しないよう気をつけないといけませんね。

シキミの花

7月中旬 横浜市内にて

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