テングチョウ[天狗蝶](タテハチョウ科)
本州~四国、九州、沖縄の低山地の雑木林で多く見られる、頭部が天狗の鼻のように前方に伸びたチョウです。
成虫で越冬し、春先に活動を再開します。早く羽ばたき、よく飛び回ります。まれに大量発生することもあるそうです。
この天狗の鼻のように突き出ているのは、下唇髭(パルピ)という器官で、他のチョウにもありますが、テングチョウではよく目立ちます。
このテングチョウは、林縁の土手を観察している時に出会いました。天気の良い日でしたが、寒かったので、動きは悪いようでした。
成虫で越冬するテングチョウ、翅の傷みから、越冬の厳しさが伝わってくるようです。
この写真を撮った後、もう1匹テングチョウがきて、仲良く飛び回っていました。僅かな春の訪れを喜び合っていたのでしょうか。
川の中では、カワニナが元気に動き回っていました。テングチョウに比べれば、その動きはずっと遅いのですが・・・
3月下旬 横浜市内にて