貴重な季節・・・ブタナ

ブタナ[豚菜]（キク科）
タンポポそっくりの花を咲かせているブタナが、日当たりの良い道端の土手に咲いていました。花期は５～９月と手元の図鑑には載っていますが、ずいぶんと長く咲いていますね。
白い綿毛をつけている株もありましたが、花の少なくなるこの季節、虫たちにとっては貴重な花です。
蜜を吸うハチの姿が、とても必死に見えました。
１１月中旬　横浜市内にて　

匂いに誘われ・・・

ヒイラギ[柊]（モクセイ科）
畑の中を通る道を歩いていると、とても良い匂いが漂ってきました。
なにやら甘い匂いの正体は何かと思い辺りを見回すと、草に覆われた木にたくさんの白い花が咲いているのに気付きました。
草むらをかき分け、近付いてみると、どうやらそれはヒイラギのようでした。樹高は２m位あり、大きく横に広がっていました。葉の刺はなく、ほぼ全縁であることから、古い木のようです。
畑の隅で忘れ去られたヒイラギ、甘い匂いでその存在を示していました。

１１月中旬　横浜市内にて　

赤花も咲く・・・ゲンノショウコ

ゲンノショウコ[現の証拠]
（フウロソウ科）
東日本には、白花が多いとされるゲンノショウコですが、ここ横浜でも赤花を見ることができます。
このゲンノショウコは、畑の中を通る道端に咲いてました。去年、この近くで草むらの中に咲く赤花を一輪だけ見たのですが、今年は赤花が少しまとまって生えていました。
この道は、いつも歩いている林や田んぼにつながっているのですが、赤花が咲いているのはこの場所だけです。この辺りでは、赤花が珍しいのは確かなようです。
そろそろ花の季節も終わりですね。

１１月中旬　横浜市内にて　

地味で、苦い・・・ニガキ

ニガキ［苦木］（ニガキ科）
各地の平地や山地に生える、雌雄異株の落葉高木。葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は４～７対あり、縁には鈍い鋸歯があります。
５～６月、葉のわきから花柄を出し、小さな花をたくさんつけますが、あまり目立つものではありません。秋も深まるときれいに黄葉するので、少しは存在感があるでしょうか。
名前の通り、全体に苦味成分がありますが、特に樹皮や材は苦味が強いです。
試しに私も樹皮を少し削って舐めてみましたが、とても苦かったです。
材が加工しやすいため細工物の材料に使用されるそうですが、汁椀などの食器には、苦味が出るので使用できず、その使用範囲は狭いそうです。
この苦味成分を「クアッシン（カッシン）」といい、苦味健胃薬として用いますが、昔は煎じた汁で衣服を洗い、コロモジラミを防いだり、ケジラミの除去にも用いられたそうです。
なんともストレートなネーミングですが、身近な薬用植物ですね。

１１月中旬　横浜市内にて　

ツワブキ・・・

ツワブキ[石蕗]（キク科）
公園下の土手に生えているツワブキも、花の盛りを迎えたようです。
舌状花が開くと開花と気付きますが、中央に咲く筒状花の開き具合でも花の感じが違いますね。
去年、この辺りでウスベニニガナと出会ったのですが、今年は見当たりませんでした。
来年はみられるでしょうか。
また探してみます。

１１月中旬　横浜市内にて