自然解凍？・・・

雪の積もった林縁、誰も歩いていない流れ沿いの道を歩いていると、雪にぽっかりと穴が開いている所がありました。
近づいてみると、中にはコナラの実でしょうか、ドングリが二つ入っていました。
手前のものは、外側の皮が割れています。よく見ると幼根も出ているようでした。
発芽し始めたから皮が割れたのか、水が入ってしまい割れたのか、良く分かりませんが、この場所だけ雪が融け、穴が開いていたことと、何か関係があるのでしょうか。
雪の上にも不思議があります。

１月中旬　横浜市内にて

冬枯れ・・・ヘクソカザラ

ヘクソカズラ[屁糞葛]（アカネ科）
林縁の道端で、ヘクソカズラの実を見つけました。
夏に花を咲かせたヘクソカズラ、たくさんの実がまだついていますね。
絡み付いているのは、セイタカアワダチソウでしょうか。見通しの良くなった冬の野で、ヘクソカズラの実だけが目立ちました。
ヒヨドリなどの糞からも、ヘクソカズラの種子は見つかるそうです。その種子の発芽率は100%に近いという報告もあるようです。
鳥たちにも食べきれないほどの実を付けるヘクソカズラ、野で見る機会は多くあります。

2012年の花

１月中旬　横浜市内にて

警戒中？・・・シロハラ

シロハラ[白腹]（ツグミ科）
カシラダカを見た後、同じ小道を歩いていると、道端の側溝から1羽の鳥が飛び出してきました。
杭の上にとまっておとなしくしていますが、私が1歩踏み出せば、途端に逃げてしまいそうな雰囲気です。そっと1枚写真を撮って、動き出したら、林の中へと飛び去ってしまいました。
側溝で、餌でも探していたのでしょうか。
一度、餌を食べている姿を撮ってみたいと思います。
以前は散策中に、ツグミに出会うことが多かったのですが、最近はシロハラの方が出会うことが多いような気がします。飛来する数が多くなったのでしょうか。それとも単に私の目が慣れてきたからでしょうか。
いずれにせよ、毎年この場所へ来て欲しいものですね。

2012年2月のシロハラ

１月中旬　横浜市内にて

初対面・・・カシラダカ

カシラダカ[頭高]（ホオジロ科）
林と林縁の広がる畑の間を歩いていると、道端から1羽の小鳥が飛び立ち、傍らの木の枝にとまりました。
カメラのズームいっぱいに撮ってみたのですが、それは今まで出会ったことのない鳥でした。
家に帰って調べてみると、この鳥はカシラダカのようです。今までも出会ったことがあるのかも知れませんが、こうして認識するのは初めてのことです。
カシラダカは、本州には冬鳥として飛来するそうです。林にも飛来しますが、開けた環境を好み、河原、農耕地に群れることが多いそうです。雌は雄の冬羽に似ているということなので、私にはこの鳥の雌雄はわかりません。
偶然の出会いに感謝です。

１月中旬　横浜市内にて

春を待たずに・・・スギ

スギ[杉]（スギ科）
雪の降った後の林床には、たくさんの枝が落ちていました。
これは小さめのものですが、枝ごと落ちたスギです。まだ若い株などは、根元から折れているものもありました。

葉の先には、黄色くなり始めた雄花が見えます。
もう少し待てば、風に乗って飛ぶことができたのに、春を前に落ちてしまっては本来の目的を果たせませんね。

この林では、シラカシもたくさん生えているので、シラカシの枝も落ちています。
もっと太い枝や、若い株も被害にあっていました。

松枯れで、その姿が少なくなってきたマツも例外ではないようです。
我々だけではなく、植物たちも、雪国仕様になっていないのでしょうか。
突然の大雪に、耐えられない物が多かったようです。

１月中旬　横浜市内にて