家から見る西の山に綺麗な桜色が見える。

ついふらふらと。
そこでは数組のカップルが適当に離れてお弁当を、美味しそうではありませんか。
花吹雪も捨てたものではない。そういえば時々狸を見かけると言う。
周囲に当てられ私も行こうと口説いてみた。
行く気になったので約90分のドライブに出かけたのです。
桜ではなく、府中市上下のカタクリの里である。
噂には聞いていたが1000本を越える群落は見栄えがする。
白い花で保護されたカタクリも一見の価値が有ようですばらしい。


カタクリの里から5分少々。
石州銀山街道「上下宿」へ。目的はカタクリの苗を買うことだったが。
昔の面影が残る町。




代官屋敷や古い芝居小屋を見ていたらこの近くの村での民話を思い出した。
少し長くなるが紹介しておく。

上の食べ物がヒントになるトンチ物語です。
神石の小さな村の、小さなお寺に徳の高い和尚さんとかわいくて頭のよい小僧さんがいました。
暖かい春の日に若者達がお地蔵さんをかついで通るではありませんか。
このあたりではお嫁さんが来たら、お地蔵さんをかついでその家に行き
「お地蔵さんのように腰を落ちつけーやー」とお地蔵さんを置き、代わりに御餅や草餅を貰う風習があります。
夜にはお寺さんにも御餅が届けられるはずです。
門を閉めずに待っていたら
「和尚さんすぐ来てつかあさい」とその家の家人が息せき切って助けを求めました。「誰が死んだんじゃ」
「実は今日、隣村から嫁を貰ろうたんじゃが、今から祝言をするいう時になったら、急に伏せてもの言わんようになりゃんした」
「どぎゃんしたらええじゃろうか。狐か狸が悪いい事をしたんじゃなかろうか」
これを聞き、和尚さんと小僧さんは急ぎました。
着くとご馳走は手付かずで、色白の美人のお嫁さんは伏せたまま動かず、家の人や親類は皆青い顔をしてみているだけです。
和尚さんは念仏を唱え、数珠でヤーとお嫁さんの背中を打つのですがいっこうに治りません。
しばらくそれを見ていた小僧さんは頭をぽんと叩き
「皆さん外へ出てくれんかいなー」「婿さんも外へ」
皆が出て行くと小さな声で「お嫁さん、あんたは若者達がお地蔵さんを担いできたとき餅をくばったじぁろうー、その時あんまり腹が減っておったから柔らかいのを口へいれたんじゃろう。いまァー、皆外ジャケーつまみ食いした分食べしまえばええ!」お嫁さんは伏せたままうなずいて口をモグモグさせた。
喉を通ったら、真っ赤な顔をして起き上がりありがとうと言った。
それからしばらくしてみんなを呼び入れたら家人は大喜びした。
「狐かいのー、悪りい奴じゃったのー」と口々に言い席につきはじめた。
小僧さんは頷くだけでしたが、この話が村に広がると毎日のように病気だとか、狸だとかで呼んでもらえるようになり、毎日、皆がお礼にと持ってくるご馳走を食べられるようになりました。
ねんのため、この話は家人との関係は一切ありません。

ついふらふらと。
そこでは数組のカップルが適当に離れてお弁当を、美味しそうではありませんか。
花吹雪も捨てたものではない。そういえば時々狸を見かけると言う。
周囲に当てられ私も行こうと口説いてみた。
行く気になったので約90分のドライブに出かけたのです。
桜ではなく、府中市上下のカタクリの里である。
噂には聞いていたが1000本を越える群落は見栄えがする。
白い花で保護されたカタクリも一見の価値が有ようですばらしい。


カタクリの里から5分少々。
石州銀山街道「上下宿」へ。目的はカタクリの苗を買うことだったが。
昔の面影が残る町。




代官屋敷や古い芝居小屋を見ていたらこの近くの村での民話を思い出した。
少し長くなるが紹介しておく。

上の食べ物がヒントになるトンチ物語です。
神石の小さな村の、小さなお寺に徳の高い和尚さんとかわいくて頭のよい小僧さんがいました。
暖かい春の日に若者達がお地蔵さんをかついで通るではありませんか。
このあたりではお嫁さんが来たら、お地蔵さんをかついでその家に行き
「お地蔵さんのように腰を落ちつけーやー」とお地蔵さんを置き、代わりに御餅や草餅を貰う風習があります。
夜にはお寺さんにも御餅が届けられるはずです。
門を閉めずに待っていたら
「和尚さんすぐ来てつかあさい」とその家の家人が息せき切って助けを求めました。「誰が死んだんじゃ」
「実は今日、隣村から嫁を貰ろうたんじゃが、今から祝言をするいう時になったら、急に伏せてもの言わんようになりゃんした」
「どぎゃんしたらええじゃろうか。狐か狸が悪いい事をしたんじゃなかろうか」
これを聞き、和尚さんと小僧さんは急ぎました。
着くとご馳走は手付かずで、色白の美人のお嫁さんは伏せたまま動かず、家の人や親類は皆青い顔をしてみているだけです。
和尚さんは念仏を唱え、数珠でヤーとお嫁さんの背中を打つのですがいっこうに治りません。
しばらくそれを見ていた小僧さんは頭をぽんと叩き
「皆さん外へ出てくれんかいなー」「婿さんも外へ」
皆が出て行くと小さな声で「お嫁さん、あんたは若者達がお地蔵さんを担いできたとき餅をくばったじぁろうー、その時あんまり腹が減っておったから柔らかいのを口へいれたんじゃろう。いまァー、皆外ジャケーつまみ食いした分食べしまえばええ!」お嫁さんは伏せたままうなずいて口をモグモグさせた。
喉を通ったら、真っ赤な顔をして起き上がりありがとうと言った。
それからしばらくしてみんなを呼び入れたら家人は大喜びした。
「狐かいのー、悪りい奴じゃったのー」と口々に言い席につきはじめた。
小僧さんは頷くだけでしたが、この話が村に広がると毎日のように病気だとか、狸だとかで呼んでもらえるようになり、毎日、皆がお礼にと持ってくるご馳走を食べられるようになりました。
ねんのため、この話は家人との関係は一切ありません。