自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

しろ

2007-04-19 22:08:48 | Weblog
 ここまで迄おいで、飛べないだろう!と逃げていく鳥。
少し遊ぼうと声をかけてくれる鳥!





少し荒れ気味の心をやわらげてくれた。
山では躑躅が綺麗に咲いている。それを盗んでいく人が目の前を通る。
注意したいが、長崎市長みたいなるのが怖いから黙って見過ごした。



心で葛藤しながら坂道を下るとそこにはカラタチ(枳殻)の白い花が満開だ。
我が家まで帰ると銀モクセイの白い花が香りを飛ばしながら咲いている。
その下ではスズランの花が咲き始めている。







どの白も香りが豊なはずだがカラタチの白い花からは香りを感じなかった。

白の話が弾んではいるが、白も城も同じ音、今日は城の話に切り替える。
レンゲ畑のその向こう。



小高い丘のような山がせり出している。
この山には瀧山城というお城があった。



宮三郎義兼と言う人が開城した足利時代の山城だ。
備後と備中の境界にある。
その後、天文20年、神辺城の杉原氏が瀧山城の城主宮氏に一人娘を嫁にくれと迫った。
このお姫様の名前はお白と言い、色白でかわいくて美人の噂が高い人であった。
杉原氏は再三の要望で高圧的であったから宮氏は悩んだ。
悩んだすえ、足利義昭に援軍を依頼し、「いくら兵は少なくてもかわいい娘はそう簡単には手放せない、戦いはやって見なければ分からない」と腹をくくって宣戦布告をした。
世間の常識通りしばらくは持ちこたえたが毛利氏の援軍が到達するや、兵の少ない宮氏は城を明け渡し、摂津の池田氏を頼り逃げ延びその後京都で亡くなったらしい。城を明け渡した時から白姫のことは歴史が消してしまった。
ある噂では足利義昭が鞆迄来ており助け出して、自分のそばめにしたとも言われている。
やっぱり白だから透けて見えなくなったのだろうか。
闇から闇の言葉はあるが白が消えた話は初めてきいた。