自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

お嫁入り

2008-03-06 21:36:14 | Weblog
平成20年
今時のあいちゃんはピンポンかゴルフの小さい玉を手玉に取る美人だが
昭和30年頃(31年)の愛ちゃんは太郎の嫁になる話でもちきりだった。
ご存知の方もおられるだろうがその歌の歌詞は
「さようなら、さようなら、今日限り、愛ちゃんは太郎の嫁になる、おいらの心を知りながら、でしゃばりお米に手を引かれ、愛ちゃんは太郎の嫁になる」

かなり長い間お嫁入り先を探していた下御領生産森林組合山林内米道(ヨネミチ)で育った100数十才の松。
松の木を組合が販売したとき業者からもらったものだ。
松脂(マツヤニ)を採取した松が山林には今も多数残っている。
管茶山師が書いた「福山志料」に硯岩と書いてある名石の近くだ。
(奥の四角い石が硯を入れる箱に似ており、右にある石は墨つぼ石、手前の石が筆置石、セットになっている)



本題に戻ろう。松脂を採取した山林内の松の現状。





我が家に持ち帰りをしてお嫁入り先を探す松。
一度お嫁入り先が決まったが担当者が転勤になり、破談になったいきさつがある。
というわけもあり、相手が見つかるまでかなり待つ。



虫に食われて少しぼろぼろになりかけた時
私の友人のお世話で福山市人権平和資料館殿がもらってくださることになった。



「さようなら、さようなら・・平和のためにがんばるけれど出来たら綺麗なときに輿入れしたかった」とお米に愚痴ったとか。







お米の役割をさせてもらった人間としては身分不相応な都会の最高のところへいけたのだから愚痴を言われることはないと思うが松といえども人権にかかわることなら謝らねばならない。



少し時間がかかるかもしれないがここで顔見世する予定である。
忘れていた。
今回のお嫁入りにはお供を連れてきていたので紹介する。
松の表皮を剥がす、「かわすき」といわれる工具で昭和20年頃使われていたそのものである。



福山市平和人権資料館は福山駅北口から西へ、美術館横を北へ行く。
お城の北西、駅から遠くない。